ビジネス

2022.11.15 10:30

「巨人たちは死んだ」ソーシャルメディアは進化する必要がある


かつて、携帯電話を手に持って写真を撮ることは、斬新でエキサイティングなことのように思えていた。だが今はもう、それほどでもない。ザッカーバーグは、ソーシャルメディアでイノベーションを起こすには、まったく別のメディアに乗り換えるしかないと考えたのだ。

Twitterで、有名人の心の奥底にある考えを読むことは、彼らと豪華なコンドミニアムにいて、燃え盛る火の中で言葉を交わしているような気分になる。

もう、そんなに気にすることもない。デジタル通信はSnapChat(スナップチャット)のようなアプリやBeReal(ビーリアル)のような新興アプリで、あるいは電子メールやメッセージによって、私たちの生活の隅々にまで入り込んでいる。今、問うべきは、有名人の話を頻繁に聞かせるのは止めてもらえないだろうかということかもしれない。デジタルの入出力のいくつかをシャットダウンできないだろうか?

ソーシャルメディアのノイズが私たちの生活に溢れている。

これが最終的に意味することは、ソーシャルメディアの強大勢力がようやくその拠点(あるいは絞首台)を失ったということに過ぎないのかもしれない。

私たちは今、さまざまな手段でつながっていて、2つか3つのメインアプリだけを1日中使うという考えはほぼ成り立たない。ある意味、目的は達成され、私たちはこれまで以上にデジタルプラットフォームでつながっている。私たちのつながりは過剰なほどだ。

もちろん、私たちは当初からソーシャルメディアの死を予言していた。今回の出来事は、少なくとも初期のイノベーターにとって実際の絶滅に近いものだ。Metaは破滅への道をゆっくりと歩んでいる。Twitterは自己解体モードだ。

私は生産性の専門家であるジョーダン・レイナーのアドバイスに従い、再び使う必要があるまで、Instagramを携帯電話から削除しておくつもりだ。そもそもFacebookにもほとんど投稿していない。壁(ウォール)に書かれた文字は、はっきりと主張する存在だ。

巨人は死んだ。

ソーシャルメディアは進化する必要がある。

もっといいものが出てくることを期待している。FacebookやTwitterはもはや年老いた巨人だ。新しい巨人の登場に備えよう。準備はいいだろうか?

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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