2022年最後のFRB金利決定まで約1カ月、その注目すべき点

Fed Chair Jerome Powell(Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)


金利がたどる道


鍵を握るのは、FRBが望ましいと考える2023年の政策金利がどの程度であるかだ。12月の利上げ幅が0.75%だった場合、それは彼らが金利の上限を、5.5%かそれ以上と考えていることを意味する。だが、12月の利上げ幅が0.5%以下だった場合、今サイクルにおける金利のピーク水準は5%に近いところになるだろう。

いずれにせよ、金利の上限に関して、予測される結果の幅は比較的小さい。先物市場は、短期金利が6%に到達する可能性は低いと見ている。市場は、金利のピーク水準と、それがどれだけ持続するかを注視している。

現段階では、2023年の大部分を通じて、金利は4.5~5.5%の幅で推移すると予測されている。12月の会合の直後が、今サイクルにおける金利のピークか、それに近い水準になるという見方が大勢を占めている。

決定を読み解く


12月14日に政策金利が発表されれば、FRBの考えは、より明確になるだろう。プレスリリースに加えて、ジェローム・パウエルFRB議長による記者会見が開かれるほか、2023年末の金利目標など、来年の経済状況に関する各種見通しも発表されるからだ。

forbes.com 原文

翻訳=的場知之/ガリレオ

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