ビジネス

2022.11.15 17:30

エアークローゼットのビジョン浸透術 起業前に行動指針を確立 #2


例えば「ビジョンシェアリングday」。全メンバーを集めビジョンについて考えるだけでなく、そのビジョンの一部分を取り上げ、なぜそれが大事だと思うか議論し合う機会を作っています。

ほかにも「9 Hearts」のひとつに「全力で楽しむ!」があります。この真意は、すべての仕事にはビジョンに近づくための意味があって、その意味をちゃんと咀嚼して納得すれば、絶対どんな仕事も楽しいというものです。「全力で楽しむ!」ために、しっかりビジョンが腹落ちした状態で仕事をしようと伝えるようにしているのです。

組織とは共通の目的を共有した人たちの集まりで、社長である私も含めて組織全員がその目的に貢献するべきです。だからこそ、目的の部分を見直す機会を作ることが大切だと思っています。

──ビジョンを浸透させる上で経営者個人の言動として気をつけているポイントはありますか?

情報の透明性と情報発信です。

創業以来、毎週全社会議をしており、かつトップメッセージとして私自身が冒頭の18分間の時間を使って大切に思っていることを毎週話しています。毎回カウントしていて、この間が359回目(取材時)でした。

会社のビジョン、行動指針に沿って会社は動くし、私たちも経営判断する。なのでそこに共感できなければ働きづらいですし、入社しても活躍することは難しいでしょう。

「会社の文化、作りたい世界観・ビジョンへの共感」を体現すべく、経営者として発信し続ける。これが組織作りにおいて最も大切なことだと考えています。

文=伊藤紀行 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc. 編集=露原直人

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事