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2022.11.18 08:20

米スーパー大手2社が合併 2100億ドル規模でウォルマートと拮抗へ


顧客層


Coresight Research独自の顧客分析によると、KrogerとAlbertsonsの年齢や収入などの顧客属性はほぼ同じであることがわかっている。しかし、Albertsonsの顧客層は、同チェーンの高級路線を反映して、若干富裕層が多くなっている。しかし、統合で誕生する新会社が、閉店により地域での重複をなくせば、この差は克服できないものではないだろう。

図4. 過去2週間の食品購入に利用した小売店ごとの平均年齢と世帯収入

※円の大きさは買い物客の数、十字は調査対象者全体の平均である。平均は18歳未満の買い物客を除き、年齢と収入の中間値を用いて算出。
*Krogerのバナーは、City Market、Dillons、Fred Meyer、Fry’s、Harris Teeter、King Soopers、Kroger、Ralphs、Smith’s Food & Drug
**Ahold DelhaizeのバナーはFood Lion、Giant、Hannaford、Stop & Shop
対象:18歳以上の米国人回答者5440人/調査時期:2022年6月~8月
出典:Coresight Research

Krogerの規模の大きさを裏付けるように、当社が毎週行っている米国消費者動向追跡調査では、全体の4分の1近くの回答者が、調査前の2週間にKrogerで食品を購入していることが分かっている。また、図5に示すように、食料品小売企業の上位5社は非専門店であり、およそ10人に1人がAlbertsonsから購入している。

図5. 過去2週間に食品を購入したことのある小売店(2022年)

対象:米国の18歳以上の回答者
*Krogerのバナーには、City Market、Fred Meyer、Harris Teeter、King Soopers、Kroger、Ralphs、Smith’s Food & Drugが含まれる。
**Ahold Delhaizeのバナーには、Food Lion、Giant、Hannaford、Stop & Shopが含まれる。
出典:Coresight Research


※この記事は、2022年10月にリリースされたRxR Innovation Initiativeからの転載です。

文=RxR Innovation Initiative

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