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2022.11.25

SaaS×AI機械学習×リーガルで「すべての契約をフェアにする」 契約DXを実現したプロダクトドリブンな組織づくり

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難解な法務の世界を、AI自然言語処理/機械学習技術の力で、誰もが理解できるかたちに変換する。30年間変わらなかった「契約書」の世界に革新を起こしたMNTSQ(モンテスキュー)のバックストーリーに迫った。


「はんこ、FAX、メールなどによる前時代的で煩雑な業務、法律家にしかわからない難解な契約書が、アンフェアな契約を生み出している原因なのです」

そう訴えるのは長島・大野・常松法律事務所の現役弁護士であり、リーガルテック×SaaSプロダクト「MNTSQ CLM」を展開するMNTSQ(モンテスキュー)CEO 板谷隆平だ。

「説明書のないiPhone、直感的に使えるLINE、メルカリなどに囲まれている私たち。しかしビジネスや暮らしのなかで避けて通ることのできない契約書は、そんな私たちが理解できるようにはできていません。そこが問題なのです」

世界中の合意・契約をフェアにしたい。そんな思いを板谷は、AIによる最先端自然言語処理/機械学習技術を駆使した「MNTSQ CLM」によって実現しようとしている。

「目指すは、最高のUXです」

大企業の基幹システムは使いにくくて当たり前という常識を、まずは法務・契約分野からひっくり返し、SNSのようにモダンでユーザーフレンドリーなシステムに刷新し、日本の大企業のど真ん中から世界を変えていきたいのだという。

「ビジネスを進めるために契約は必須ですが、理想は空気のように通り過ぎること。つまり、誰もが使いやすいUXの契約システムを生み出す必要があったのです」

当然こうした板谷の志を具現化するためには、テクノロジーをよく知る現場の力が不可欠だ。そこで今回は、「MNTSQ CLM」の開発をリードした2部門の責任者に話を聞いてみた。

AIの力で、複雑な契約書を誰でもわかるサマリーに変換


東京大学と京都大学にて、自然言語処理とAIによる機械学習技術を学んだ、アルゴリズムエンジニアの稲村和樹。彼はMNTSQ CLMの根幹技術をつくったAI研究開発企業・パークシャテクノロジーから転身してきた。

「国語の授業を聞きながら、なぜ自分にわかる文章と、わからない文章があるのかという素朴な疑問をもったことがアルゴリズムエンジニアを志す始まりでした。私が専門とするAI機械学習技術/自然言語処理は、難解な文章を誰もが読みやすい文章にする、サマリーとして吐き出すこともできる技術です」

稲村はアカデミアの世界がインダストリーの影響を強く受けていることに気づき、技術進化のドライバーを知るために、ビジネスの世界に飛び込んだという。

「契約書は難解な文章の極みですが、正確に書かれているので、AI機械学習との相性が非常によいのです。この機能により人々がそれまでかけていた膨大な時間が不要になります。ビジネスや社会生活を送るうえで必須な契約書が、簡単に理解できて、誰もがすぐに同じスタートラインに立つことができる。あとは人間が、具体的な内容の議論から始めればいいのです」


アルゴリズムエンジニア 稲村和樹(いなむら・かずき)

それでは実際に、稲村は日々の業務をどのように行っているのだろうか。

「業務の課題を自らで発見し、自律的に取り組んでいくのが、MNTSQのワークスタイルです。入社当初は、シーズ・ベースで自分の思うことを実現していましたが、いまはプロダクトが成熟したこともあり、ユーザーの反響をもとに、どのようなプロダクトをつくるべきか(ニーズ・ベース)から仕事を考えるようになりました。ユーザーはどこでペインを感じて、文章の理解をあきらめるのか。その解決のために不足していることがあれば、ほかのプロフェッショナル人材に協力を求めて、課題を解決していきます」

学究の世界にいたとしたら浮かばない発想が得られること、いまではそれが彼のやりがいになっているという。

「いま手がけている技術の社会実装は、いわば人間の認知機能の拡大です。そこにコミットできている実感が醍醐味です」

PMの役割は、みんなの英知を結集してひとりでできないことを実現すること


新卒で入社したサイバーエージェント時代からひとりで企画書を書き、開発者を集めてリリースにつなげるプロダクトマネジャー業務を手がけてきた川瀬圭亮。

教育関係のスタートアップではリクルートの「スタディサプリ」のスマホアプリの立ち上げを任され、LINEのチャットボット導入、「Google Pixel」のアジア太平洋地域のオペレーションの立ち上げなど、プロダクトマネージャー(PM)として華々しい道を歩んできた。そんな彼がMNTSQを選んだ理由は、何なのだろうか。

「リーガル分野に先端技術を生かしたトッププレイヤーたる企業が不在だったことと、ビジネスとしての成功と社会的意義の両方を得られる可能性にワクワクしたからです」

川瀬も板谷同様、目指しているのは最高のUXだ。基本はユーザーおよびチームメンバーの意見を聴き、仕組みを考えて社内に公開する。そこからフィードバックを得てブラッシュアップしていく作業だという。


プロダクトマネージャー 川瀬圭亮(かわせ・けいすけ)

「プロダクトマネジャーはひとりでは何もできません。その一方で、みんなでつくるプロダクトをよりよいかたちに、自分の手で昇華できるという楽しみがあります。私にはリーガルのバックグラウンドがないので、いつも法務部から難しいフィードバックがきます。ただそのときの感覚は、ユーザーが直面するペインに非常に近いものなのでMNTSQの開発においても参考になっています。稲村とはアルゴリズムについて議論しますし、そのアルゴリズムをいかにユーザーの使いやすいデザインにするかを、エンジニアやデザイナーらと議論します」

川瀬はそうしたコラボレーションを行うのに、MNTSQの自由な社内環境は非常にやりやすいという。

ではそうしたリーダー2人を含む、熱量あるプレイヤーを生み出すMNTSQの組織とは、どのようにできあがっているのか。あらためてCEOの板谷に聞いた。

「私にできることは、信頼することだけです。彼らは、各分野の専門家なのですから。よいプロダクトは、専門家たちのボトムアップかつ自由闊達なコミュニケーションから生まれると私は信じています」


CEO 板谷隆平(いたや・りゅうへい)

そのために板谷は、すべてをオープンにすると決めた。経営会議、そこで話し合う経営課題についても、Google Meetで公開し、社員誰でも参加・意見できるようにした。たとえ新入社員でも、発言は可能だ。

「すべては優れたプロダクトを生み出すための仕組みです。そしていつか気づかないうちに一瞬でフェアな合意・契約を結ぶことができる社会を、ここから生み出せればと思います」

MNTSQ(モンテスキュー)
https://www.mntsq.co.jp


板谷隆平(いたや・りゅうへい)◎長島・大野・常松法律事務所に弁護士として勤務する傍ら、2018年にリーガルテックサービス「MNTSQ CLM」を展開するMNTSQ(モンテスキュー)を起業。CEOに就任。

川瀬圭亮(かわせ・けいすけ)◎ICU卒業後、サイバーエージェントに入社。LINE、Googleなどの大手インターネット企業を経て、MNTSQに参画。プロダクトマネージャーを務める。

稲村和樹(いなむら・かずき)◎東京大学、京大黒橋研を経て、サイバーエージェント入社。AI研究開発企業パークシャテクノロジーを経て、MNTSQに参画。アルゴリズムエンジニアを務める。

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Promoted by MNTSQ, Ltd. | text by Ryoichi Shimizu | photographs by Shuji Goto | edit by Akio Takashiro

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