キャリア半ばでの方向転換を成功させる5つのコツ

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キャリアの探索は20代の若者だけのものではない。

求人情報サイト大手インディード(Indeed)の調査によると、キャリアを変革する人の平均年齢は39歳だ。キャリアの半ばで転職や職業変更をしたくても、どのように取り組めばよいか分からない場合が多い。

就職活動のプロセスは、その結果恐ろしいものに見えるかもしれない。同じ会社で10年以上働いている場合は特にそうだ。その場合、就職活動のスキルは鈍っていて、一緒に働く人以外に人脈がないと感じ、履歴書やカバーレターの更新、採用面接について考え始める頃には頭が爆発しそうに感じるかもしれない。

しかし、新たなキャリアや業界に移行する場合は必ずしも一から始めなければならないわけではない。実際はその逆で、あなたの経験や応用可能なスキルにより、今まで夢見たことさえなかったような仕事への扉が開くかもしれない。

その理由の一つは、ソフトスキルがこれまでになく求められていることだ。これはつまりリーダーシップや問題解決、チームワークで培った強みが優位性となり、心から求めている仕事を手に入れられる可能性があることを意味している。

キャリア半ばでの方針転換をしばらく考えている場合は待たないこと。ここでは、自己発見と充実感を得られるまでの大事な5つのコツを紹介する。

1. 自分の「なぜ」を理解する


キャリア変革のプロセスの最初のステップは、あなたの「なぜ」を理解することだ。これは、キャリアを変えたい理由を理解することを意味する。

上司が嫌いなことや職場の文化が有害なこと、燃え尽きたように感じることが答えなら、おそらくもう一度考えるべきだ。何かから逃げるのではなく、何かに向かって走るようにしよう。

例えば次のような理由が考えられるかもしれない。

・自分のキャリアをより主体的に管理し、自分が働きたい場所や時間を選ぶ柔軟性を持てるよう、自営業を希望している。
・幼い頃からいつも料理が好きで、自分のレストランを開くのが夢だった。
・会計士の仕事ではわくわくせず、やる気を吸い取られている。より個人的な交流の機会が持て、従業員の体験を改善できる人事のキャリアに移行したい。

2. 考え方を変える


今こそ、頭の中で次のような言葉を発している声に対処すべきだ。

・人はどう思うだろう
・キャリアを変えるには歳を取り過ぎている
・最底辺から始めなければならないだろう
・給料が大きく減るだろう
・必要なスキルを手に入れるまでにはあまりに長い時間がかかる
・現在のキャリアにあまりに多くの時間を費やしたから、今から変えることはできない

これらは全て、恐怖に基づいた言い訳だ。中堅の段階で本気でキャリアを変えたい場合は、恐怖に正面から立ち向かうことに慣れるべきだ。恐怖を認めつつ、それが最終的な目標を達成する障壁にならないようにしよう。
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翻訳・編集=出田静

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