中間選挙の投票日の翌日、米ABCニュースのインタビューに応えたトランプ陣営に近いある共和党関係者は、こう語っている。
「トランプ時代の終わりであり、デサンティス時代の幕開けだ……トランプが引き起こしたその他すべての大惨事と同様に、彼はその愚かで向こう見ずな決断によって、自らこれを招いたのだ」
トランプは「沈み行く船」
トランプは中間選挙の投票日前から、15日に「非常に大きな発表」をすると予告していた。次期大統領選への出馬を表明する意向とみられている。だが、トランプが推した候補者の選挙での勝敗はまちまちの結果に終わり、予想されていた「赤い波」は起きなかった。
米紙ワシントン・ポストによると、顧問らはトランプに対し、立候補の表明を遅らせるよう勧めているという。共和党のハーシェル・ウォーカー候補と、民主党の現職ラファエル・ウォーノック議員の間で争われることになった南部ジョージア州の上院議員選の決選投票に、影響を与えないためだ。
だが、トランプは9日に出演したFoxニュースの番組で、中間選挙では「大きな成功を収めた」と主張。出馬表明を延期することへの疑問を投げかけている。予定通りに発表する可能性は、まだあると見られる。
ABCニュースの取材に応じたトランプに近い共和党関係者たちは、デサンティスの人気が高まる中、トランプが予備選で候補指名を獲得できるかどうか、確信は持てないとしている。顧問の1人はトランプの選挙運動について、「沈み行く船だ」と述べている。
(forbes.com 原文)