一方、11月8日に行われた中間選挙でフロリダ州の知事選に再出馬し、民主党の候補に20ポイント近い差を付けて圧勝したロン・デサンティス知事が、大統領候補としての人気を高めている。
共和党の支持者らは、中間選挙で期待された“赤い波”(共和党の圧勝)が起きなかったことについて、主な原因はトランプにあると非難している。それが、次の大統領選への出馬を疑問視する声につながっている。
「デサンティス時代」が到来か
中間選挙の投票日前(11月2~7日)に行われた世論調査で、次の大統領選の予備選では誰を候補に選ぶかとの問いに対し、「トランプ」と答えた人は、共和党支持者の48%だった。同様に回答した人の割合は、8月の調査では57%だったが、9月には52%、10月には49%と、徐々に減少している。
一方、共和党の大統領候補の指名争いでトランプの最大のライバルになると目されるデサンティスの支持率は、8月には18%だったものの、9月には19%、10月には24%と、月を追うごとに上昇。最新の調査では、26%となった。また、その他の候補者を支持するという人の割合はこの間、ほぼ横ばいの状態が続いている。
調査結果によると、支持者の年齢層は、トランプの方が若干、若くなっている。65歳以下の支持者は、トランプが75%、デサンティスは66%だった。このうち18~24歳が占める割合は、トランプが19%、デサンティスは15%となっている。
また、高学歴の支持者の割合はトランプの方が少なくなっており、大学・大学院卒の割合は、29%。一方のデサンティスは、48%だった。そのほか、年収10万ドル(約1420万円)以上の支持者の割合は、トランプが18%、デサンティスが30%となっている。