この新しい都市型店舗は、約4000平方フィートで席数も多数ある従来の郊外型ベーカリーカフェの店舗面積に比べて40%小さい。完全デジタル化されたメニュー、注文用キオスク、トラッキングスクリーン、持ち帰り用棚により、顧客は迅速に商品を受け取ることができる。都市部の店舗では、限られたカウンター席のみが利用可能だ。ニューヨークでデビューするカフェは、最新のオリーブカラーのパレット、大胆なプリントを特徴とするPaneraの新しいデザインを全面的に紹介する国内初のカフェとなる。
さらに、小規模なPanera To Goの店舗面積は約1000平方フィートと、通常の店舗の4分の1のサイズに縮小される予定だ。今年初めにシカゴで行われたテストが成功したのに続き、ニューヨークの1号店は来月、マンハッタンのニューヨーク大学のキャンパスの近くユニオン・スクエアにオープンする。都会的なデザインとは異なり、Panera To Goには食事ができる席はなく、客と配達ドライバーが利用できる受け取り用の棚があるだけだ。
さらに進化するテクノロジー
新しいフォーマットとしては、PaneraのUnlimited Sip Club(USC)会員にさらに迅速な体験を提供するため、新しいタップ・アンド・ゴー技術をテストする予定だ。Caribou Coffee(カリブ・コーヒー)やEinstein Bros Bagels(アインシュタイン・ブラザーズ・ベーグル)などのレストランを展開するPanera Brands(パネラ・ブランド)の一部であるPanera Breadは、ベーカリーカフェ運営のいくつかの領域でAI技術をテストしている。今年初めには、スタートアップのMiso Robotics(ミソ・ロボティクス)の自動コーヒー抽出システムを試用し、USCのサブスクリプションプログラムを展開した。
さらに最近、Paneraはドライブスルーの注文用に、OpenCity(オープン・シティ)が独自開発した音声AI注文技術Tori(トリ)のテストを始めた。ルイジアナ州南部で78店舗を運営するHigh Noon Restaurant Group(ハイ・ヌーン・レストラン・グループ)のCEO、デヴィッド・ダマトも、Toriをテストし、こう言った。「Toriは私たちにとって本当の成功です。お客さんも楽しんでくれていますし、Toriがルイジアナ訛りを覚えるのが早くて驚きました」
Paneraの技術に対する熱意は、人手不足がレストランのようなサービス産業を不自由にしているときだからこそ、AIとロボティクスを使って効率を最大化し、従業員を解放してゲスト体験を向上させることは理に適っている。
(forbes.com 原文)