バーチャルケアの現状
報告書では、バーチャルケアの現状に関する興味深いトレンドと重要な知見が多数示されている。
・調査回答者の90%がバーチャルケアの優先順位は高いとみている
・過半数がバーチャルケアは患者のケアと治療・検査後の状態を向上させる主要な手段だと考えている
・50%近くがバーチャルケアは主要なケアモデルになると考えているが、そのモデルを明確に理解している人は少ない
・すでにバーチャルケアを提供している95%以上が拡大を目指しているが、目標達成に向けた計画を必要としている
・バーチャルケアを経験したことがあると回答したのはわずか15%にとどまる
バーチャル第一のケア
Omada Healthは限界に挑む個人や組織を「バーチャルケアの明確なビジョンを持つ者」とみている。これらの個人や組織はバーチャルケアの可能性を十分に理解しており、バーチャルファーストカー(V1C)モデルでバーチャルケアの優先順位を決定している。
Omada HealthはDiMeなどと協力してV1Cを定義し、バーチャルケアの基準を策定している。V1Cは標準的なバーチャルケアを超えて、患者が自分のケアプランに積極的に参加できるようにするためのものだ。患者がいつでもどこでもケアを開始できるプラットフォームを提供し、デジタルツールを活用しながらケア提供者と患者が協力して最良の結果を出せるよう支援する。
「慢性的な病を患う人の増加、ヘルスケア費や健康の社会的決定要因(SDH)の増大に直面する中で、バーチャルケアモデルは患者を中心に据え、継続的なアクセス、個人に合わせたケア、関与を提供することで成功している」とOmada Healthの社長ウェイリー・シャオは指摘する。「今回の調査ではバーチャルケアに対する揺るぎない信頼が示された一方で、業界が次に何をすべきなのかが不明確であることも明らかになった。当社は業界のリーダーとして、バーチャルケアの可能性を定義し、糖尿病や高血圧、筋骨格系の疾患などさまざまな健康状態にバーチャルケアが強力な影響を与えることができることを啓蒙する」と述べた。
調査は今後毎年行われる予定で、今回が初の実施だった。遠隔医療とバーチャルケアの違いについて提供者と患者双方の認識が時間とともにどのように変化するか、またバーチャルケアや利用できるツールが年を追うごとにどのように進化していくか、興味深いところだ。詳しくは「バーチャルケアの現状」報告書をチェックして欲しい。
(forbes.com 原文)