ライフスタイル

2022.12.03 13:00

米国ホテルの「非公開」贅沢プログラムはエリート会員の特権か?


ヒルトン・オナーズのステータス保有者にはさらなる特典


インプレサリオの魅力的な特典として、無料の朝食はもちろん、ヒルトンのエリート会員に与えられる宿泊中の飲食クレジットがもらえる。

インプレサリオを予約するとヒルトン・オナーズのポイント2倍に加え、ゴールドおよびダイヤモンド会員向けのヒルトン・オナーズマイウェイ特典が適用される。見落としがちなのが、この特典で滞在中に提供される飲食クレジット(ゴールドおよびダイヤモンドステータス)の適用範囲が、アメリカ国内のホテルに限定される点だ。

ヒルトン・インプレサリオに含まれるアメリカ国内のホテルでの飲食クレジットは、滞在中は毎日、ひとり当たり25ドル(1室あたり最大50ドル)となる。ただ、唯一の欠点を挙げるとすれば、このクレジットはホテルによって対応可否が異なるところだ。もう少し一貫性があると望ましいが、それでもこれは、エリート会員に提供しているプログラムにはない、インプレサリオの上を行く特典といえる。

トラベルアドバイザーはホテル側に最新の情報を問い合わせることができるので、ゴールドおよびダイヤモンドステータスの特典については、必ずトラベルアドバイザーに確認しよう。

このように追加特典が充実しているため、エリート会員の会員がアメリカで予約する場合、ヒルトン・インプレサリオは最高に魅力的な高級プログラムといえる。特典やプログラムを比較する際には、覚えておくとよい。

AMEX提供の高級ホテル予約プログラムも


FHR(ファイン・ホテル・アンド・リゾート)という、アメリカン・エキスプレスがプラチナカード会員およびセンチュリオンカード会員向けに提供する高級ホテル予約プログラムもある。予約の際に立ちはだかる壁となるのは、「最高級」のアメックスカードの保有が必須である点だ。FHRの利用対象者にとって、ホテルを比較検討する際にポイントとなる点がいくつかある。

ヒルトン系列ホテルの高級プランの多くはFHR経由でも予約可能だ。特典は似たり寄ったりだが、変更もできる。たとえば、ヒルトン・インプレサリオだとヒルトン・オナーズのポイントは2倍になるが、その一方で、一部のFHR対象のヒルトン系列ホテルは100ドル分ではなく125ドル分のクレジットを提供する場合がある。

また、午後4時のレイトチェックアウトを確約しているホテルが多い。これは、空室状況に応じてレイトチェックアウトが可能になる、という特典との比較対象になる。どうしてもレイトチェックアウトをしなければならない場合に備えて覚えておこう。

また、FHRのレートは、一番条件のよいフレキシブル・レートと常に同額になるとは限らないので、料金も問題となりうる。ヒルトンのフレキシブル・レートとFHRレートを比べて、インプレサリオ経由で予約したほうがよりお得かどうか、必ず検討しよう。

高級ホテルブランドを検討する際には、同じフレキシブル・レートで追加特典がつく高級プログラムに加盟しているかどうかを、もう一度忘れずに確認しよう。このほか、「無料」宿泊券が付くインプレサリオの「サプライズ」にも気づくかもしれない。

(私はトラベルアドバイザーとして、トラベルゾーク・トラベルを利用している。顧客1人ひとりに最適化された優れたサービスを提供する企業だが、予約の下限が決まっている。詳細は同社のサイトで確認してほしい。)

※本記事は米国のフリークエントエクセレントフライヤー兼トラベルライターギルバート・オットが運営するブログ「godsavethepoints」からの翻訳転載である。

翻訳=神原里枝 編集=石井節子

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