ビジネス

2022.11.10 08:40

クロネコヤマトの無人配送ロボットが街を走る、実証実験を開始

プレスリリースより

無人自動配送ロボットによる荷物の配達は、すでに日本でも各地で実験が行われているが、あのクロネコヤマトも自動配送による宅急便の実証実験を開始した。

場所は北海道石狩市の公道で、総延長は約5キロメートル。11月下旬まで、平日にロボットが荷物を配送する。

実際に行う配送サービスは、こんな流れになる。
1. ヤマト運輸のスタッフが配送ロボットのロッカーに宅急便を格納する。
2. 受取人に荷物の配送予定をLINEで知らせる。
3. 受取人が指定した場所まで配送ロボットが移動する。
4. 受取人はロボットのタッチパネルを操作してロッカーから自分の荷物を受け取る。
5. ロボットは次の配送場所まで移動する。

このサービスを受けられるのは、モニターとして登録した利用者のみ。クール宅急便、着払い、120サイズ以上の荷物は扱えない。



使用されるロボットは、京セラコミュニケーションシステムが開発したもの。全長2.5メートル、幅1.3メートル。大、中、小のロッカーを合計20個備えている。電動式で時速15キロメートルで走行可能。基本的に自動走行だが、常に遠隔監視されていて、必要に応じて遠隔操作が行えるようになっている。

ヤマト運輸は、昨年も京セラコミュニケーションと共同で、今回と同じロボットを使用して、石狩市の石狩湾新港地区にて小売店の商品や企業間輸送貨物などを配送する実験を行っている。無人走行の自動配送ロボットが公道で運用されたのは、これが国内初だった。今回は一般の利用者を対象とした宅急便の配送ということで、我々の生活にぐっと近づいてきた感じだ。

文 = 金井哲夫

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