ホームページやSNS、Googleマップなどに個別に更新していた各店舗の紹介文や営業時間などの情報管理を集約化し、業務効率化や集客向上につなげられる。20年7月のリリース以降、約3万店舗に導入されている。
坂祐太郎が所属するジャフコ グループは、21年6月にカンリーが行った総額約4.6億円の資金調達でリード投資を実施。その理由とは。
坂:実は起業する前におふたりにはお会したことがあるんです。
辰巳:最初は学生のときで、さかのぼると9年も前ですよね。僕はある就活塾に通っていて、そこで秋山とも出会っているのですが、ある日の面接の講座で練習相手になってくれたのが坂さんだったんです。
坂:僕はその就活塾に投資検討をしていて、経営者の方からの頼みで、たまたま学生のメンターをしていたんです。当時の辰巳さんのことはすごく印象に残っていますよ。OB訪問もしてくれたのですが、「100人へのOB訪問」を自分に課していて、すごく行動力のある学生だなと。その後も連絡を取っていて、秋山さんと一緒に起業すると聞いたときは「やっぱりな」と思いました。そのころから頻繁に事業アイデアの壁打ち相手をするようになりましたね。
秋山:いろんな相談をさせてもらいましたが、坂さんをはじめジャフコの皆さんは、僕たちチームの可能性をほかのどのVCさんよりも信じてくれた。会社のいい面だけでなく、課題に対しても誠実に向き合って、一緒に解決していこうというメッセージを送ってくださり、投資前から一貫してご支援いただいている。
坂:スタートアップにとって最も重要なことは、いかに味方を増やしていけるチームかだと思っています。従業員や株主、提携先、顧客など、かかわり合う人たちから支援されて大きなムーブメントをつくっていけるかどうか。ふたりにはそれができるという印象を最初からもっているし、実際、いろんな人たちを味方にして事業規模を大きくしている。
例えば、ふたりともトップ営業がすごく得意。大企業の役員クラスの方に会いに行っても、すぐに心をつかんで、「今度この人を紹介してください」とお願いしてネットワークを広げることが素でできる。
秋山:ジャフコさんにすごく汗をかいていただけるからですよ。この1年間でいただいたリード送客数は100件を超えています。このレベルで手厚く支援いただける投資家はなかなかいないと思います。ほかにも人事、広報など、経営にかかわるあらゆる業務を支えてくれている。特に坂さんは、いつ連絡しても親身に相談に乗ってくれて、市場の未来を先読みしたアドバイスをいただけるので本当に助かっています。