健康関連の誤情報が「大流行」 ソーシャルメディアの対策は?

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情報やインターネットに容易にアクセスできることは、これまで社会に大きな影響を与えてきた。

全体的な文化・ニュースの知識改善から人々がつながりを維持できるようにすることまで、急速な情報化の時代は社会の情報交換の方法を確実に変えてきたが、それとともに課題も生じている。こうした課題の中心にあるのが誤情報の拡散だ。

誤情報の恐れは、新型コロナウイルス感染症の流行下で明らかにまん延していた。この時期は世界規模で大きな混乱が巻き起こり、ウイルスの実態やどのような人が影響を受ける可能性があるか、感染や死亡の予防法についてはよく理解されていなかった。

医療従事者ではない多くの人がウイルスに関して自分自身の意見を共有し、それが訓練を受けた医療従事者の意見と衝突することで、混乱だけでなく一般コミュニティー内の不信感も生んだ。

これは、ソーシャルメディアや情報公開サイトが直面する課題だ。企業や管理者は、過剰管理を行い言論の自由を抑圧することと、誤情報を増殖させるサイトを推進することの間でバランスを取るというますます厄介な作業に苦しんでいる。

ユーチューブは先日、この分野で新たな取り組みを発表した。ユーチューブ・ヘルス(YouTube Health)のグローバル責任者を務めるガース・グラム博士はブログ記事を執筆し、「人々は、健康に関して最善のアドバイスをくれるのは医療従事者だと信じている。しかし、医療従事者が患者に情報を提供し教育する機会は、主に診療所の扉の地点で止まってしまう」と述べ、次のように続けた。

「医療従事者と健康情報提供者の一部カテゴリーは今回初めて、当社が昨年米国で導入した健康商品機能の対象チャンネルとして自身のチャンネルの登録を申請できるようになることを本日発表する。

「これには、権威ある情報源からの動画を視聴者が特定できるようにする健康情報源パネルや、健康に関する話題が検索された際にこうした情報源の動画を紹介する健康コンテンツのシェルフ(棚)があり、人々はネット上でより楽に健康情報を閲覧し、評価できるようになる」(グラム)

ユーチューブが最終的に目指すのは、同サイトを通して高品質な健康情報を推進することだ。同社はこれにより、より広範なユーチューブの利用者が、信頼できるより正当なコンテンツやつながりを見つけられることを期待している。
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翻訳・編集=出田静

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