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ビジネス

2022.11.11

どこへ行く包装戦略、アマゾンは「過剰解消」通販は「ばえる感動梱包」?

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SNS映えか、サスティナブルか


今回アマゾンにおける梱包資材簡素化の変更を知らない消費者からは「紙袋のみの梱包で商品に傷があった」「商品の箱に直接荷札が貼られた状態で置き配されていて残念」といった戸惑いの声も寄せられている。

一方で環境に目を向ける消費者からは「過剰梱包だった、という意見が反映されて嬉しい」と喜びの意見もみられる。

西間木氏は、梱包が簡素化に向かっている動きについて「最近では若い方たちが『SDGs』や『サスティナブル』の言葉に敏感になっています。その中でアマゾンが、極端にいえば『箱が潰れても許容する』方向に舵を切り始めた影響は大きいでしょう。ある方と話していたときに、iPhoneのようなブランド力があれば、箱もまたブランドの一部だけど、無名のブランドが同じことをしてもどうなのだろう、という意見も聞きました。今後の動きに注視していきたいです」と心中を話した。

アマゾンのサスティナブル梱包は根付くのか


「資材の削減」と「品質維持」は両立が非常に難しい。日本特有ともいえる「外箱も商品」の考え方がカーボンニュートラルの取り組みを邪魔するのは間違いないだろう。

世界の中で、外箱(段ボール)が少しへこんでいるだけで返品する消費者がいる、といった傾向は日本だけともいう。日本人特有の潔癖さがそれを裏付けているともいわれる。

「それならば基本の梱包は厳重にしておこう」というのがこれまでの流れだった。

梱包資材がサスティナブルな方向に向かうとすれば、企業にとってはコストの削減につながる一面もある。反面、前述のように、配送される品のクオリティを「外箱と一体」で評価する消費者もいるのがここ日本でもある。SNS映えか、サスティナブルか、消費者の目の付け所が今後の動向を左右するだろう。



田中なお◎物流ライター。物流会社で事務職歴14年を経て、2022年にライターとして独立。現場経験から得た情報を土台に、「物流業界の今」の情報を旺盛に発信。企業オウンドメディアや物流ニュースサイトなどで執筆。

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文=田中なお 編集=石井節子

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