ビジネス

2022.11.11

アドビが提唱する「脱cookie」時代のデジタル広告とマーケティング

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2024年に16兆円の市場機会に


MAXカンファレンスで、アドビは2つの大手消費者ブランド、「U.S.バンク」と「チポトレ・メキシカン・グリル」との提携を発表した。U.S.バンクは、ガバナンスとコントロールを適切に行いつつ、銀行業務におけるパーソナライゼーションを中心に取り組む予定だ。一方、チポトレはオンライン注文のプロセスを迅速化・簡便化し、よりカスタマイズ可能にする予定だ。

Chakravarthyは、マーケティングソリューション「エクスペリエンス・クラウド(Experience Cloud)」の市場機会が2024年に1100億ドル(約16兆円)に達すると見込んでおり、現在はそのほんの一部を獲得したに過ぎないと考えている。彼は、同事業の成長の大半が既存顧客によってもたらされると予想している。

多くの人は、アドビのソフトウェアがハリウッドの人気映画を制作するためだけに使われていると考えるかもしれないが、企業のデザインチームがCreative Cloudを使用しているように、マーケティング部門の多くが同社製品のライセンスを取得している。

Chakravarthyは、エクスペリエンス・クラウドこそが、Creative Cloudで作成されたマーケティングコンテンツの効果を最大化させる上で最適な製品だと考えている。「我々は、時間をかけてCMOたちと関係を築き、今では彼らから信頼されるパートナーとなった」

2022年第3四半期に、アドビのデジタルエクスペリエンス部門の収益は前年同期比17%増の11億2000万ドルを記録し、アナリスト予想を上回った。同社は、2023年の同セグメントの収益予想を49億2500万ドルから50億2500万ドルに修正した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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