また同年、商品廃棄を避けるために、セールを廃止した。
「コロナ禍において商品を作り過ぎだと考えさせられ、生産量を絞りました。すると消化率が高まり、在庫も残らなくなっています。2025年までにはオリジナル商品の主要素材を100%サステナブルなものにすることを考えています」
環境配慮でもあるが、その先に見据えるのは、顧客の幸せでもある。「今後は、気に入って購入した商品が、自分だけじゃなく何かの(誰かの)ために一役買っているんだと思ってもらえるようにすることが、お客さま自身の幸せに繋がるのではないか」と三根は言う。
トークの最後は、それぞれが考えるウェルビーングの定義が語られた。
三根は「お客さま、スタッフ、友人など、心身ともに幸せな瞬間を一緒にシェアできる人々がいること」、江部は「サーフィンでいい波に乗った瞬間や、海から上がった時に美味しいお酒やコーヒーを飲みながら語り合えること」。
実は、サーフィンはふたり共通の趣味。三根が見かける江部は、「いつも片手でサーフボードを持って、もう片方の手でごみを拾っている」のだという。
自ら“ワンハンド”と呼ぶアクションを「必ずやると決めている」と語る江部。「みんなが少しでもごみを拾い出せば、海はどんどんきれいになるに違いない。一人では意味がないと思われていても、みんながいいことを真似し合えばウェルビーイングな世の中になるのではないか」と、トークを締め括った。