当初はマスクによる買収に反対
アルワリード王子が投資の約束を守るかどうかは不確実だった。なぜなら、王子は当初、マスクによるツイッター買収を声高に批判しており、4月14日には、「ツイッター株を最も多く、また長期間保有している株主であるキングダム・ホールディングと私は、この買収提案を拒否する」とツイートしたからだ。
これに対しマスクは、「ジャーナリズムにおける言論の自由について、王国はどのように考えているか」という質問を返信した。王子は、5月5日に同じスレッドに「私の新しい友人であるイーロン・マスクとつながることができて素晴らしい」と返信した。
5月13日にマスクが440億ドルでのツイッター買収を保留するとツイートすると、同社の株価は9.7%下落した。この日、アルワリード王子は2000万ドル相当のツイッター株を買ったが、翌日売却して170万ドルの損失を出した。当時、アルワリード王子はマスクの対応を不快に思ったかもしれないが、結果的には良い方向に向かっているようだ。
4月にアルワリード王子がマスクの買収を阻止しようとしていた頃、彼は次のようにツイートしていた。「ツイッターの成長性を考慮すると、イーロン・マスクによるオファー(1株当たり54.20ドル)は同社の本質的価値にはほど遠い額だ」
王子は、その後も考えを変えていない模様で、ツイッターへの投資で大きなリターンを期待していると思われる。
(forbes.com 原文)