経済・社会

2022.11.13 08:30

コロナ禍で平均寿命が大幅に低下 人種・民族により違いも

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またメンタルヘルス障害の割合もコロナ禍で急増している。米国人の間で報告されるうつ病や不安障害の割合は、2019年の6倍になった。
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患者の体や心、社会的な健康を治療する統合医療システムを作ることが、コロナ禍に続く心的外傷後ストレス障害(PTSD)や依存症などのシンデミック(複数の疫病などが重複して発生し、相互に悪影響を及ぼすこと)と闘う上で非常に重要だ。 

インフルエンザや肺炎による死亡件数の低下により部分的に相殺されていなければ、平均寿命はさらに大きく低下していただろう。こうした病気による死者数は、マスク着用や対人距離の確保など新型コロナ関連の予防策を理由として減少していた可能性が高い。

しかし、呼吸器疾患に対する予防策がほとんど実践されず、オーストラリアのデータが示すように深刻なインフルエンザの時期が見込まれる中、こうした死者の数は増える可能性が高い。 
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一部の人種や民族集団の間で新型コロナが特に大きな影響を及ぼしていることは憂慮すべきことだ。平均寿命の下げ幅は非ヒスパニック系米先住民やアラスカ州の先住民の間で最も大きく、6.6年だった。ヒスパニック系の間では4.2年、非ヒスパニック系黒人の間では4年、非ヒスパニック系白人の間では2.4年、非ヒスパニック系アジア人の間では2.1年だった。

米先住民やアラスカ先住民の2021年の平均寿命はあらゆる人種や民族の中で最も短く、65.2年だった。これは、米国の人口の1944年の平均寿命と同じだ。 

多くの米先住民やアラスカ先住民はヒスパニック系や黒人と同様、新型コロナウイルスにさらされる可能性が高い必要不可欠な仕事に就いていた人が多く、コロナ禍1年目に他集団よりも死亡率が不相応に大きかった。

CDCの調査の研究者らは、コロナ禍前の慢性疾患のまん延や貧弱な医療により、先住民が特に大きな影響を受けたと示唆している。こうした格差が広がり続けないようにするには、国民意識やコミュニティーリレーションズ、医療システムの説明責任を改善する必要がある。

forbes.com 原文

翻訳・編集=出田静

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