第2回は、アーティストの草野絵美さん。長男の描いたピクセルアートNFT「Zombie Zoo(ゾンビ・ズー)」が“高額取引”されたことで2021年に話題となり、現在は新たなNFTプロジェクト「新星ギャルバース」を自身のチームで進行中だ。
草野絵美さん
クリエイターだけでなく、プロデューサーとしてチームの“顔”の役割も果たす草野さんに、NFTビジネスを成功させる方法や、Web3でクリエイターが備えておくべき資質について聞いた。
水野:草野さんとの出会いは、前回登場いただいたmekezooさんがZombie Zooプロジェクトをサポートしていた関係で紹介してくれたのが最初でしたね。それから僕が、プロジェクトのミーティングに参加させてもらうようになって。
Zombie Zooは個人のコンテンツが世界にこんなに広がっていくんだと、可能性を感じたんです。それで、The Sandbox(ザ・サンドボックス=ブロックチェーンゲーム)上のメタバースプロジェクトとして「Zombie Zoo Land」と協業したいとお声がけしました。
草野:そうですね。本当に相談相手というか、もう師匠です!
水野:ありがとうございます(笑)。今はご自身のプロジェクトを進行されているんですよね。
草野:はい。PFP(SNSで使用するプロフィール画像)NFTプロジェクトの「新星ギャルバース」(以下、ギャルバース)を春にリリースしました。
最初は、Zombie ZooのNFTを買ってくれた人から「一緒にプロジェクトをしないか」と声をかけてもらい、新しいプロジェクトを進めようかと思っていたのですが、作者である長男があまり乗り気じゃなかったんですよ(笑)。
そこで、かねてからやりたいなと思っていた、自分のキャラクターのNFT化にチャレンジすることにしたんです。そこで元々アーティストとして活動していて、一緒にMVを作ったりもしていたアニメーターの大平彩華さんに声をかけました。自分たちの好きな日本のポップカルチャーを取り入れて、8888体のギャル(キャラクター)をNFTとしてデザインすることになりました。
水野:そんな経緯だったんですね。どのくらいの期間で進めたんでしたっけ?
草野:2021年12月からスタートして、翌年3月くらいまで制作に集中していたので、3〜4カ月かな?並行して宣伝活動もしていたので、大変な時期ではありましたね。