米入国時の注意事項変更、パスポートへの入国スタンプ廃止の流れ

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このため外国人は入国後できるだけ早く、必要な修正を適時行えるよう米税関・国境警備局職員に問い合わせられるところでI-94の記録を確認する必要がある。I-94の記載は不正確な場合があり、必要以上に訂正されることが多いためこれは非常に重要だ。

ESTAプログラムの変更と米国への陸路入国について

CBPは陸路入国に関する方針を変更した。ビザ免除プログラムにより陸路で米国に入国するすべての旅行者は、国境での陸路入国申請前に承認された電子渡航認証システム(ESTA)を取得することが義務づけられた。カナダ人はこの要件が免除される。また、ビザ免除プログラムに参加していない国の人は、渡米前に米領事館で観光ビザを申請しなければならないため、この変更の影響を受けない。

ビザ免除プログラムでは、40カ国の国民が90日以内であればビザなしで商用または観光目的で米国に滞在することができる。しかし通常、米国に到着した後に滞在を延長したり、ステータスを変更したりすることはできない。それ以上滞在した場合、ビザ免除プログラムの資格を失い、米移民法により罰則を受ける可能性がある。

陸路、海路、空路で米国に入国するビザ免除プログラムの利用者は、過去90日以内に米国に入国していなければ、入国申請前に渡航認証を受け、I-94の料金6ドル(約880円)を払わなければならなくなった。

このプロセスを容易にし、入国時にI-94の記録に誤りがないことを確認するために、CBPは「CBP One」というモバイルアプリを発表し、ダウンロードできるようになった。このアプリでは入国7日前までのI-94の申請や過去の旅行履歴の確認、I-94の有効期限の確認、電子I-94記録による入国証明の取得が可能だ。アプリはApple StoreまたはGoogle Playで無料でダウンロードすることができる。

陸路入国に関する方針変更にともない、CBPは旅行者に対し陸路入国地への到着予定の少なくとも72時間前までに渡航認証を申請するよう勧めている。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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