キャリア・教育

2022.11.06 11:00

仕事で自尊心を抑えるべき理由

Pressmaster / Shutterstock.com

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自尊心が非常に役立つ場合もあるのは間違いない。自尊心を持てば自信がつき、自分の意見をはっきりと主張し人生で勝利を収めることができるのだ。それでも、自尊心が自衛や傲慢(ごうまん)さ、独善の形で現れる場合は問題になりかねない。

人は誰しも、他者に見られ、受け入れられ、評価され、愛されたいと感じている。これは人間として当然だ。恐怖や不安も人間として普通のことで、こうした不安にどのように対処するかが私たちの人格やリーダーとしての印象を決める。

開放的なリーダーは、チームメンバーやチームの間、また組織内で明確かつ率直な交流を促す。こうしたリーダーは他のリーダーと同様、仕事や決断の結果を共有するが、有能なリーダーは恐れや言いづらいことの80%を共有している。言いづらい真実を共有するには自尊心を手放すか、少なくとも抑えることが必要だ。

弱さを見せず、自信過剰で他者より優れているように振る舞うことは自衛の手段だが、これでは仕事やプライベートで他者とつながりを築くことはできない。あなたは距離を置き、安全な場所にとどまるだけだ。一方自尊心を抑えれば自己防衛をやめることが強いられ、自分のことばかり考えるのをやめることになり、その結果他者をより明確に見ることができるようになる。

自尊心を抑える方法には、自己開示とフィードバックの受け入れの2つがある。これらはどちらも、自信や、自分や他者への信頼を示すものだ。

リーダーとしての適切な自己開示


自己開示で重要なのは、リーダーとして全てを共有することではない。一緒に働く人にプライベートの詳細を共有し始めることはないはずだ。これは適切な自己開示ではない。

大事なのは、あなたも人間であることを他者に理解してもらうことだ。懸念や知らないこと、失敗やその過程で学んだことを共有しよう。弱みを共有し、失敗したことを認め、動機や意図、目標、価値観、感情を明らかにすることが自己開示になる。

リーダーが良い決断を下せず苦しんだことや失敗したことを明らかにすると、人間らしさや他者との共通点が明らかになる。これはチームを鼓舞し、絆や信頼を生む可能性を秘めている。

適切な自己開示を学ぶには時間がかかる場合があり、共有し過ぎたことや不十分だったことに気づく場合もある。このプロセスを受け入れること。
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翻訳・編集=出田静

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