ビジネス

2022.11.06

進化する米国のコンビニ ファストフード店から市場シェア奪取か

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ロケーション技術企業ブルードット(Bluedot)の最近の報告書によると、消費者の70%は車の給油の際にコンビニエンスストアに立ち寄っていて、50%以上はスナック購入のため、20%は食料品購入のため、16%はアルコール飲料購入のためコンビニエンスストアに立ち寄る。こうした消費者の60%近くは、コンビニエンスストアがQSRと比肩する水準だと考えている。

コンビニエンスストアとQSR店舗の境界線はこれまで長年の間に曖昧になりつつあり、もはや境界線が存在するのかどうかさえ、断言するのは難しくなっている。一部の例では、境界線はないことが明確だ。

シーツ(Sheetz)ではドライブスルーやカーブサイドピックアップ(店舗の駐車場などでの商品受け取り)が提供されているし、ワワ(Wawa)は2020年に初めてドライブスルー店舗を導入し、店舗数を倍増させる目標達成のためさらに数を追加する計画だ。

セブンイレブンは昨年、初のドライブスルー店をオープンさせ、最近ではダラスのエボリューション・ストアの一つに屋外テラスを設けた。同店舗では、フローズンマルガリータや生ビール、自分でエスプレッソを作れる機械も提供されている。

同チェーンは配送にも注力していて、インスタカートやウーバーイーツ、グラブハブ、ドアダッシュ、ポストメイツなどと提携し、QSRの領域にさらに進出しつつある。

全米コンビニエンスストア協会(NACS)が発表した昨年の報告書では、コンビニエンスストアの売り上げの約23%は飲食物の提供によるもので、10年前の16.8%から増加していることが分かった。この増加分の少なくとも一部はQSRカテゴリーからもたらされているようで、既に激しい競争がさらに激化している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=出田静

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