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2022.11.04

世界ブランド価値ランキング、トップは今年もアップル

Getty Images

ブランドコンサルティング大手、米インターブランドが発表した最新の「ベスト・グローバルブランド」ランキングで1位を獲得したのは、今回もアップルだった。10年連続での首位となる。

ブランドが持つ価値を金額に換算し、世界的ブランドの上位100社を選出するこのリストでは今回、各社の価値の合計が初めて3兆ドルを超えた(3兆889億ドル、約457兆4000億円)。前年の2兆6675億2400万ドルから16%の上昇となっている。

また、今回のランキングは、テクノロジー系の小売業者と高級ブランドが上位を占めている。リストに入った100社のうち、11社は高級ブランドを運営する企業だった。また、上位10ブランドの価値の合計は、100社全体の53%を占めている。

上位の価値は10%超の上昇


最新のランキングで首位につけたアップルは、ブランド価値が4822億ドル(約71兆4300億円)で、前年比で18%上昇していた。アマゾンを抜いて2位となったマイクロソフトの価値は、2782億8800万ドル(+32%)だった。

3位のアマゾンの価値は、2748億1900万ドル(+10%)、4位のグーグルは2517億5100万ドル(+28%)だった。そのほか、前年比での価値の伸び率が最も大きかった企業のひとつ、シャネルのブランド価値は、32%上昇していた。トップ5に入ったブランドはすべて、10%を超える高い伸び率を記録している。

ランキングの5~10位は、以下のとおり。

5. サムスン:876億8900万ドル(+17%)

6. トヨタ:597億5700万ドル(+10%)

7. コカ・コーラ:575億3500万ドル(+0%)

8. メルセデス・ベンツ:561億300万ドル(+10%)

9. ディズニー:503億2500万ドル(14%)

10. ナイキ:502億8900万ドル(+18%)

そのほか高級ブランドで100社のリストに入ったのは、ルイ・ヴィトン(14位)、シャネル(22位)、エルメス(23位)、グッチ(30位)など。レストランチェーンではマクドナルドが11位、スターバックスが51位につけた。

そのほか小売店・飲食店チェーンでは、以下の各社がランキングに名前を並べている──イケア(28位)、アディダス(42位)、47位(ザラ)、H&M(57位)、セフォラ(100位)。

ランキング決定の方法


「ベスト・グローバルブランド」ランキングに入るブランドはすべて、グローバルに事業を展開しており、売上高の少なくとも30%を、本拠地を置く地域以外から得ている企業。

ほかにリストに入る条件となるのは、アジア、欧州、北米の各地域での事業に加え、新興国市場にも進出しており、財務に関する十分なデータが公開されていること。また、インターブランドの評価における「ブランドの強さ」の項目でスコアが50を上回っていること。

インターブランド・ロンドンのマネージング・ディレクター、エマ・エリスは最新のランキングについて、次のように説明している。

「消費者がこれまで以上に求めているのは、発言、そして行動がどちらも信頼できるブランドであるということです」

「何を、どのように行うかにおいて消費者の共感を最優先するブランドは、消費者とのつながりを大幅に深め、より高い親和性を得ることができ、そこから恩恵を受けることができます。今年のランキングには、これらの点が反映されています」

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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