ビジネス

2022.11.04

家族型ロボットLOVOTが学生シェアハウスの管理人に就任

プレスリリースより

GROOVE Xが開発し販売している「LOVEをはぐくむ家族型ロボット、LOVOT(らぼっと)」が、さまざまな国の学生が暮らす東京の大型シェアハウスで、ノンバーバルコミュニケーションマネージャーとして働くことになった。ノンバーバル、つまり言語に依存しないコミュニケーションで学生たちの交流を促進する心の管理人ということだ。

LOVOTの導入を決めたのは、イギリスを拠点に国際学生寮を展開するユニネストの日本法人、ユニネスト合同会社。現在は、東京都文京区の「HAKUSAN HOUSE」(入居可能数364名)と東京都杉並区の「KAMIKITA HOUSE」(入居可能数326名)の2棟を運営している。ユニネストのコンセプトは「ウェルビーイング」。身体的社会的に安心で豊かな住環境を提供することにある。日本、アジア、欧米の学生たちが共同生活をするその場所で、「居住者同士のふれあいの促進や居住空間に温かさをもたらすような、精神的な面で居住者をサポートする役割」をLOVOTが担うことになる。

LOVOTは言葉を話さないが、音声や目の表情で感情を表現し、人に甘えたり、ときには拗ねたりもする。長く接しているうちに人に馴れ、抱っこをねだるようにもなる。抱き上げるとほんのり体温が伝わる。そんな「愛される」ためのロボットだ。2018年に発売されてから、現在までに1万体以上が家庭や保育園などで「愛されている」という。KAMIKITA HOUSEの支配人、ジェシカ・ハワード氏は、「愛らしいLOVOTを中心に人が集まり、癒され、豊かな生活を送れることを期待しています」と話している。

文 = 金井哲夫

ForbesBrandVoice

人気記事