#2. 境界線を引く
トライアンギュレーションを完全に防ぐのが困難なこともある。家族が関わる状況では特に。境界侵犯が起こりそうな時は、自分自身ための境界線を引いてみよう。どこまで我慢するかしないかを明確にすること。・まず、あなたが何に我慢できないかを相手に知らせる。たとえばこういうことができる「そういう質問をされるといい気持ちがしません」
・次に、境界線を超えられた時、あなたがするかもしれないことを話題にする。たとえば「これ以上立ち入った質問を続けるなら、あなたを遠ざけることになるかもしれません」
・最後に、自分を見つめ直して、相手の視点で考えてみる。相手には相手なりの不安があり、それが理由であなたの私生活に踏み込んでくるのかもしれない。
いずれにせよ、あなた自身のメンタルヘルスの不利益になるような「トライアングル」に繰り返し引きずり込まれることに価値はない。ある時点で、次のようなことを考えるとよいだろう。
#3. その場を離れるか縁を切る
もしあなたの境界線が何度も破られていると感じるなら、その状況を脱する方法を探そう。期限の決まった何かがあることを相手に伝えることで、あなたの生活に別の優先事項があることに気づかせることができる。あるいは、あまりにもストレスがたまる状態になったら、関係から完全に手を引くことも考えるべきだ。良い方向に行きそうにない状況に居続けることに価値があるのかどうか自問してみよう。こんな厄介な状況に縛られるより、自分の気持ちを高められるような人々や状況にもっと時間を費やすことだ。
覚えておいて欲しいのは、ひどい状態から抜け出す理由を、必ずしも説明する必要がないことだ。
トライアンギュレーションの影響が後から出ることもある。悲しい気持ちになるかもしれないのは、どんな関係であれ、あなたにとって価値があるからだ。そんなときは、自分を支えてくれるネットワークやカウンセラーを訪ねて専門家の支援を受けることを忘れないように。
トライアンギュレーションは、あなたの自己意識を阻害することがある。しかし、対処能力を活かし自分自身の健康生活に責任を持つことが、健全な境界線を定め、将来のよりよい人間関係を築くのに役立つだろう。
（forbes.com 原文）
