また、Forresterのデータによれば、大多数の消費者はバーチャルな体験よりも対面での体験を好むことが明らかになっている。必要なのはイノベーション、特に実世界とデジタルのハイブリッドな体験に関わるイノベーションで「メタバース掃除」や古い没入型体験の再パッケージ化ではない。だがそうしたイノベーションは2023年には登場しない。
2. ブランドは「クールな」NFTからロイヤルティプログラムへと移行していくだろう
消費者向けのNFTを立ち上げたブランドは、それがクールで革新的に見えることを期待していた。もうその時期は過ぎた。消費者はNFTの演出やアートに興味がない。ブランドは次に進まなければならない。NFTの次のフロンティアは、顧客ロイヤルティプログラムにある。2023年には、ルイ・ヴィトンやスターバックスに続いて、スマートブランドがNFTを利用して、特別な顧客体験や特典の利用を可能にするようになるだろう。
3. 仕事環境はメタバースコラボを利用した明るいものになるだろう
Forresterは、メタバース技術は、人々がまず仕事でツールを使用し、それに慣れ親しみ、やがて個人的な使用にも採用するという「ITの逆消費者化」効果によって、時間とともに一般化すると予想している。この旅の出発点は、メタバース型のエクスペリエンスを、個別の製品ではなく、基本機能としてコラボレーションスイートに追加することからだろう。
例えば、Microsoft(マイクロソフト)はTeams(ティームス)に直接Mesh(メッシュ)コンポーネントを追加し、ユーザーがアバターを使って3D仮想空間を移動したり、デジタルホワイトボードを囲んだミーティング可能にしている。2023年には、Google(グーグル)、Slack(スラック)、Webex(ウェベックス)、Zoom(ズーム)といった主要なコラボレーション・プロバイダーのうち少なくともあと3社が、3Dメタバース的な機能を追加すると予測している。
Forresterグループによる、2023年のトップ予測である無料の予想ガイドはこちらで読める。
この記事のオリジナルはForresterグループのJ.P.ガウンダーによって書かれた。
(forbes.com 原文)