キャリア・教育

2022.11.05 10:45

年収750万円以上でも副業したい人が約8割、不景気世代はしっかり者

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ビズリーチが年収750万円以上の会員を対象に行った調査によると、現在副業をしている人、またはこれから副業したい人の割合は、全体の76.5パーセントにのぼった。なかでもこの1年間で副業への関心が高まった人の割合は43.5パーセントだった。年代では30代がもっとも多かった。

副業や兼業への関心が高くなったと答えた人に理由を聞くと、本業の収入の頭打ち、年齢とともに年収の減少が想定されるなど、将来への不安が目立つ。しかし、副業や兼業をしている人、これからしようと考えている人に理由を聞くと、「新たな経験やスキルを得て、仕事の幅を広げたい」(38.7パーセント)がもっとも多く、「経験やスキルを試してみたい」(37.2パーセント)、「企業に依存しないキャリアを築きたい」(32.9パーセント)と続く。4位に「収入アップのため」が入るが、人脈を広げたい、将来のために実績を積みたい、社会貢献をしたいといった意見が上位に続いている。さらに、全体の42.2パーセントが、報酬よりも仕事内容を重視していると答えた。

今の30代と言えば、生まれたときからずっと不景気の中で育ってきた世代だ。どんなに高収入でも、将来への不安が体に染みついているようだ。だが反面、不景気に鍛えられた彼らは自立心が強く、内容のある仕事で人生を充実させたいと、地に足の付いた考えを持っていることもわかる。そんな彼らが社会の中心になるとき、日本はずいぶん面白い国になっていきそうだ。

文 = 金井哲夫

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