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2022.11.03

ジーンズブランド「Lee」、ヴィンテージアイテムの直販を開始

Getty Images

創業から133年目を迎えたジーンズブランドのリー(Lee)が、ウェブサイト上に「リー・アーカイブス(Lee Archives)」を開設、ヴィンテージアイテムの販売を開始した。リーとしては、プレオウンド(中古)の自社製品を取り扱う初の取り組みとなる。

Z世代の間で好まれる中古の衣料品に着目し、主に60~70年代に生産・販売された製品を取りそろえるアーカイブスでは、現在も人気の「ユニオンオール」や「ライダースジャケット」、一部のジーンズを販売している。

中古の衣料品を購入する人たちのクローゼットに占めるプレオウンドの割合は、来年には27%になるとの調査結果もある。そうしたなか、リーとしてはこの新たな取り組みが、サステナビリティの実現というより大きな使命を果たすことにもつながると見込んでいる。

共同最高執行責任者(COO)のクリス・ウォルデックはアーカイブスについて、「実に効果的なプログラムになっている」と説明する。もちろん、販売は利益の獲得が狙いではあるが、目的はそれだけではないという。

ウォルデックによると、リーがアーカイブス通じて最終的に目指すのは、「ストーリーテリング」の実現だ。それは顧客とのつながりを持つと同時に、顧客に刺激を与えるためでもあるとしている。

「リーのプレオウンドのアイテムを購入する誰もが、リーのプラットフォームを通じて購入するようにしたい」とするウォルデックは、次のように述べている。

「これは、私たちがこれまでも話し合ってきたことであり、追及していきたい方法です。ですが、注意深く行っていく必要があります。消費者の信頼を失いたくはありません」

リーはアーカイブスでの販売用に、第三者を通じてアイテムを調達している。自社の製品であることを確認した上でクリーニングし、再販可能な状態にし、販売している。アーカイブスにおいて重要なのは、「偽造品ではなく本物」の製品を扱うことだ。

伝統を引き継ぐ新たな方法


ウォルデックはまた、Z世代のファンたちは製品の背景にあるストーリーを求めており、ストーリーがその製品を、彼らにとって「オリジナル」のものにするのだと語る。そして、若者たちが過去から受け継がれるものの一部になろうとするのは、「とてもクールなことだと思う」と話す。
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編集=木内涼子

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