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2022.11.03 08:15

EVに注力の台湾「ヤゲオ」が欧州のセンサー企業2社を買収

シュナイダーエレクトリック(LCV / Shutterstock.com)

シュナイダーエレクトリック(LCV / Shutterstock.com)

台湾の電子部品大手「ヤゲオ(国巨)」は10月27日、フランスの電子機器メーカー、シュナイダーエレクトリックのハイエンド産業用センサー部門である「Telemecanique Sensors」を現金7億2900万ドル(約1080億円)で買収すると発表した。

携帯電話やタブレットPC、電気自動車(EV)などの電子部品を製造するヤゲオの株価は、このニュースを受けて台湾証券取引所で9.8%上昇し、367台湾ドルをつけた。株価の上昇により、ヤゲオの会長を務めるピエール・チェンの保有資産は38億ドルに増加した。

ヤゲオは10月初めにも、ドイツのセンサーメーカーの「ヘレウス・ネクセンソス」を7800万ドルで買収すると発表していた。ドイツのハーナウに本社を置くヘレウス社は、産業用および自動車用の薄膜温度センサーを製造し、約480人のフルタイム従業員を抱えている。

「スマート化と電動化が急速に進む中、センサーはそのパラダイムシフトに不可欠な要素だ」と、チェンは声明で述べている。

ヤゲオは2020年に米国の電子部品の上場企業ケメット(Kemet)を18億ドルで買収していた。さらに、2021年に同社は、フォックスコンと合弁会社のXsemiを設立し、半導体のサプライチェーンに進出すると発表した。

世界22位の経済大国である台湾は、TSMCなどの世界有数のハイテク企業の本拠地として知られている。また、アップルのiPhoneの組み立てを行うペガトロンや、ラーガン・プレシジョン、ライトオンテクノロジー、インベンテック、キャッチャーテクノロジーなども台湾の企業だ。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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