【店舗での観察記録】
・Tesco GetGoでは入店の際にTescoのメインショッピングアプリを開き、スマートフォンに生成されたQRコードをかざします。
・Amazon Freshと比較すると、野菜や果物などのバラ売りが多く、カゴに入れたものをカメラが追跡するのは難しいようです(例えば、バナナを何本手にしたかなど)。
・この店舗は、Tescoの昔ながらの雰囲気を残し、英国の多くの消費者に馴染みのある従来のフォーマットを昇華させたもので、基本的なサービスは通常のTesco Expressの店舗と大差ありません。
Tesco GetGoの豊富な野菜・果物のバラ売りコーナー
出典:Coresight Research
・Tesco GetGoには、年齢制限の必要なタバコやアルコールなどの商品を扱う仕切りのある売り場があり、ここに入ると、買い物客はメインのショッピングエリアには戻れず、別の出口から出る必要があり、そこで従業員がIDを確認します。
Amazon Freshにも同様のアルコール売り場があり、従業員がIDの確認をしますが、仕切られていないため、アルコールを手にした後でもメインのショッピングエリアに戻ることができます。
Tesco GetGoの年齢制限のある売り場の入り口を示すサイン
出典:Coresight Research
・Tesco GetGoでは、お得な会員向けの割引情報を棚に表示しており、アプリでClubcardアカウントにリンクされると、自動的に割引が適用されます。
Tesco GetGoの棚に表示される会員向け割引
出典:Coresight Research
3. Sainsbury’sのSmartShop Pick & Go
Sainsbury’sは2021年11月29日、初のレジなし店舗「SmartShop Pick & Go」をホルボーンにオープンしました。同社は3年前の2019年4月からレジなし店舗への挑戦を開始していますが、その最初の試みでは、買い物客自身がアプリで商品をスキャンする必要がありました。しかし、それでは難しすぎるとの苦情が出たため、わずか3カ月でこの試みを終了しています。
そこで、SmartShop Pick & Goには、アマゾンのJust Walk Out技術が採用されました。米国外のサードパーティがこの技術を採用するのは初めてで、既存の店舗に後付けされるのも初めてのことです。
ホルボーンにあるSainsbury’sのSmartShop Pick & Goの外観
出典:Coresight Research