【店舗での観察記録】
・買い物客は入店時にアマゾンのショッピングアプリを起動し、QRコードを読み取ります。そして、買い物が終われば、そのまま退店することができ、個々のアカウントに紐づく支払い方法から、購入代金が自動的に差し引かれます。これは、独立したアプリを使用しないとはいえ、米国のAmazon Goと同様のサービスです。
・米国のAmazon Goでは主に持ち帰り用の食品を扱っていますが、Amazon Freshでは、セルフサービスのコーヒーコーナー、基本の食品類、「あとで食べる」「今食べる」用の食品など、より充実した食品や飲料を提供し、お昼時や通勤時にその日の買い物ができるような品々を揃えています。
Amazon Freshのセルフサービスのコーヒーコーナー
出典:Coresight Research
・同店には「by Amazon」や「Happy Belly」など、アマゾンのプライベートブランド商品もかなりの数取り扱っています。また、以前から取引のある、イギリスのスーパーマーケットチェーンであるBoothsとMorrisonsの商品も一部取り扱われています。
Morrisonsとは2016年2月に卸売供給契約を締結し、アマゾンの利用者は同スーパーマーケットチェーンの生鮮・冷凍商品を利用できるようになりました。同様に、2017年10月にはBoothsとも供給契約を締結しています。
(左から)Amazon Freshで販売されるアマゾンのプライベートブランド商品とBoothsの商品
出典:Coresight Research
・店内にはAmazon Hubのカウンターを設置し、Amazonで購入した商品の受け取りや返品にも対応しています。
Amazon Fresh内のAmazon Hubカウンター
出典:Coresight Research
2.TescoのGet Go
Tescoは2021年10月19日、初のレジなし店舗である「Tesco GetGo」をホルボーンにオープンしました。同店は、既存のTesco Expressに、イスラエルに拠点のある自動化技術のスタートアップTrigoの技術を導入し、改修を行ったものです。GetGoの展開は、2019年からWelwyn Garden Cityにある同社のキャンパス内にあるスタッフ用店舗での実験導入に続くものです。
ホルボーンのTesco GetGoの外観
出典:Coresight Research