キャリア・教育

2022.11.02 08:30

面接が始まる前から失敗を招く3つの行動

Getty Images

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求職者の中には、自分のためにならないことをするのが「得意」な人もいる。これは面接プロセスの間に何度も現れるものだ。

ここでは、求職者が面接の機会を与えられる前に失敗してしまう経緯を紹介する。

1. 複数の経路を通して履歴書を提出する

求職者は、同じ仕事に複数の経路で何度も履歴書を提出する悪習がある。例えば次のようなシナリオだ。

候補者は履歴書を提出し、ネットを通じた応募を完了する。その後1日たっても連絡はない。その間に、候補者は人材あっせん業者から連絡を受け、最近応募したばかりの仕事の職務記述書を共有される。

候補者は正直に「ありがとうございます。でも既にその企業には履歴書を送ってしまいました」と答える代わり、「ご連絡いただきありがとうございます。キャリアアップの素晴らしい機会のようです。履歴書の提出をお願いします」と答えてしまう。

この人には適切な経歴と経験があると考えている人材あっせん業者は、人事部と人材を必要とする管理職に履歴書と候補者に関する説明をメールで送付し、この人材は非常に適した候補者だと述べる。

それから時間はたち、連絡はまだない。求職者は、応募した会社に知り合いがいる友人に連絡し、履歴書を既に数回送っていたことに言及せず自分の履歴書を回してもらうよう頼む。

履歴書が応募者追跡システムを通過して人事部の人に届くと、なぜこれほど何度も履歴書が提出されているのかと混乱が生まれる。社内の人材採用担当者は、候補者に説明を求めるかもしれない。

候補者は気まずい立場に置かれ、「すみません。同じ仕事だと知りませんでした。人材あっせん業者から連絡を受けたときは別の仕事のことと思っていました」と言う場合が多い。

候補者の言い訳には真実味がないため、しばらく詰問されると恥ずかしい立場の候補者はこれが事実ではないと認める。候補者が自分に内緒で行動していたことに腹を立てた人材あっせん業者は、履歴書の提出は自分の手柄とされるべきで、あなたが採用されたら就職あっせんの手数料が必要だと主張する。

採用プロセスの始まりから多くの感情が渦巻きさまざまな疑問があるために、会社は厳しい道を選ぶ。人材あっせん業者に歩合を支払うか、それとも社内の従業員に推薦賞与を支払うべきかを口論したくない会社にとっては、次の候補者に切り替え、今後この人物の応募を受理しないか注意するように心掛ける方が楽なのだ。
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翻訳・編集=出田静

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