トルコ航空は世界のどの航空会社よりも多い、334都市もの都市に就航しているため、多くのキャビンに多くのシェフがいることになる。イスタンブール空港にある巨大なキッチンでは、受賞歴のあるグルメケータリング会社、Turkish DO&COが、最大の顧客である航空会社と提携して、すべての調理を始めている。(DO&COは、同空港にあるビジネスクラスのラウンジも担当している)。そして、その料理はプロの料理人と共に飛行機に乗せられ、皿に盛られるのだ。
「雲の上のレストラン」でキャンドルライト・ディナー
乗客にとってそれは、食事の質、そしてエンターテインメントの両方の観点から特権的なものとなっている──。まるで雲の上のレストランのような経験ができるのだ。特に夜行便の乗客は、食事をする時間を選ぶことができ、キャンドルの灯りのもと食事を楽しむことができる。また、フライト・シェフの名刺を持つ料理人たちとの会話も生まれる。
しかし、いくつかの疑問点は残る。ドリームライナーの厨房で、たとえば4万フィートの上空で料理をするのは決して簡単なことではない。幸運にも、フライト・シェフのエレン・ベルカーが疑問を解消してくれた(会話はわかりやすくするため、簡潔に編集した)。
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フライト・シェフになるとはどういうことですか?
──トルコ航空のフライト・シェフという革新的なキャリアを持つことで、世界中を旅し、異なる文化やエキゾチックな料理を経験することができます。それはシェフにとって夢のようなことです。とはいえ、フライトスケジュールや時差の調整で大変なこともあります。
この仕事をする前は何をされていたのですか? どうしてこの仕事をすることになったのですか?
──ガストロノミーの学位を取得して以来、5つ星ホテルや高級レストランなど、さまざまな店舗で働きました。地元のさまざまな食材を観察・体験し、料理の世界に対する理解を深めたいと思い、トルコ航空/Turkish DO & COの入社を決意しました。