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2022.11.01

ガムを噛んで薄毛・抜け毛予防になるか、ロッテが頭皮血流の増加を確認

Getty Images

ガムを噛むこと(咀嚼)により頭皮血流が増加することを確認したと、ロッテによる検証結果により明らかになりました。

以前より、ロッテの研究においてガムの咀嚼習慣が多い人のほうが、頭頂部毛髪径が優位に太いという結果が得られましたが、その因果関係については証明されていませんでした。

今回の検証では、ガム咀嚼をすることで頭皮血流へどう影響しているのかを、25~53歳の健常な男女20名に対し、ガム咀嚼時と無咀嚼時の頭皮血流(前頭部、頭頂部)を測定。その結果、前頭部・頭頂部いずれも頭皮血流が増加することが確認されたとのことです。

薄毛治療のスペシャリストであるDクリニックの小山太郎院長によると、「加齢に伴う薄毛では、初期段階において頭皮の血流が低下していることが報告されています。血流低下そのものが薄毛を引き起こす原因になっているのかは未解明なものの、マッサージなどで頭皮血流を改善することで、毛が太くなるという報告があることから、頭皮血流の改善は薄毛進行の予防になると考えています」としています。

現代社会において、ストレスや睡眠時間、生活時間の乱れにより、抜け毛や薄毛を気にしている人が増えてきています。全国の20~50代の男女に対して実施した「頭髪に関する意識調査」では、「現在、薄毛・抜け毛が気になりますか」の設問に対して、少しでも薄毛を気にしている方が多かった性年代は「20~29歳男性」で37.4%と1番多く、次いで「20~29歳女性」が33.6%と20代の若年世代が、もっとも薄毛について不安を抱えていることがわかりました。

一方で、薄毛予防・対策を普段から行っていると答えた人は過半数を切り、「全く行っていない」と回答した人が52.0%にも上りました。薄毛の予防・対策には、シャンプーや育毛剤、医療治療などそれなりのコストが掛かることもあり、悩んでいても一歩を踏み出せないという人が多いことがわかります。

頭皮血流を上げることで、薄毛・抜け毛予防につながるのであれば、頭皮マッサージなどコストのかからない方法で行えます。それに加えてガム咀嚼が、頭皮血流を上げる1つの手段として加われば、時間を気にせず手軽に低コストで行えることになり、通勤やデスクワーク中でも常に普薄毛・抜け毛予防対策につながることでしょう。

文 = 飯島範久

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