・「なぜ私は、楽しいものすべてを逃しているように感じるのだろう?」
・「私は同じ退屈な日を永遠に繰り返すだけなのだろうか?」
・「私は成功する人の持つ特別な素養に欠けているのだろうか?」
私たちが探しているかもしれないものを、心理学者のゲイル・プリベットは自身の研究の中で「ピーク体験」と呼んでいる。それは純粋な喜びの超越した瞬間であり、3つの鍵となる特性を共有している。
1. 充足感
2. 意味あるいは意義
3. スピリチュアルの重要性
ピーク体験の事例には、たとえば以下のようなものがある。
・風変わりな一生に一度の休暇
・飛行機から飛び降りる
・最愛の有名人に会う
興味深いことに、ピーク体験は著しく稀であるだけでなく、その後の人生を期待外れなものにするおそれがあることを研究結果が示している。ピーク体験の予期せぬ代償について心理学者らは次のように語る。
「人は稀少なワインを飲むことから飛行機から飛び降りることまで、非日常的な体験を求めます。しかし、そんな体験をする価値はあるでしょうか? 私たちの研究の結果、当事者たちは仲間よりも優れた体験をしたことを心から喜びますが、そういう体験をしことで、彼らのその後の社会的交流は蝕まれ、ついには普通の体験をしていたよりや嫌な気持ちになることがわかりました」
毎日シャンペンを飲んだりプライベートジェット機に乗ったりすることはできないし、研究によればそれが心理学的に有益ですらないかもしれないが、当たり前の日常の中でピークと思える側面に集中することで、あなたは小さな出来事を祝福することができる。日常の中に隠されているピークの材料を探し出す方法を3つ紹介する。
1. 充足感を求める
充足感に関していえば、他人の生活を模倣しようとすることは失敗の見本だ。なぜなら、研究によると、何を満足と感じるかは個人の価値観と目標の問題だからだ。
もしあなたが満たされていない(あるいは満たされ方が足りない)と感じているなら、あなたの現在の生活は、あなたが価値があると思っていることを正しく反映していない可能性が高い。たとえば、あなたの人生における真の価値が、家族と時間を過ごすことならば、求めている充足感を1人旅が満たしてくれる可能性はゼロだ。
あなたの充足感の要素を見つけ出すための質問をいくつか用意した。
1. 自分が人生でどの役割を演じることが最も満足をもたらすか? ある人にとっては、親であることかもしれない。他の人にとっては、CEOであることかもしれない。どちらになるにせよ、自分の選んだ役割により多くの時間を割けるような変化を起こすことが、あなたの充足感を高めるだろう。