TrendForceは、アップルがiPhone 15 ProモデルのRAMを6GBから8GBに引き上げ、メインカメラに新しい「8P」(8枚構成)レンズを導入し、Pro Maxモデル(この端末はウルトラと呼ばれる)限定でペリスコープレンズを導入すると述べている。ペリスコープレンズは光を90度屈折させることで、レンズとセンサーを水平ではなく直角に配置可能にし、スマホのような薄いデバイスでも、高倍率の光学ズームを可能にする。
また、アップルは来年のiPhoneの全モデルでLightningコネクタからUSB-Cコネクタへの「包括的」移行を開始するとTrendForceは述べている。EUの新法では、2024年の秋までに加盟国で販売されるすべてのスマートフォンへのUSB-Cを採用が義務付けられており、アップルのグローバルマーケティング責任者のGreg Joswiakは、先日のイベントで、その方針に従うと述べていた。
つまり、TrendForceの情報は、アップルが移行のスケジュールを早め、すべてではないにせよ、iPhone 15シリーズの一部をEUが定めた期限より1年早くUSB-Cに移行させることを示唆している。
TrendForceはまた、アップルが自社製の5Gモデムの計画を再び一世代後回しにすると述べている。その理由は、mmWave信号のテスト結果がAppleの要求を満たせないからだという。アップルは、iPhone 15シリーズにクアルコムのX70モデムを採用するとの見方が強いが、その具体的な理由が示されたのは今回が初めだ。
ペリスコープレンズの採用については、以前から噂されていたが、Pro Max限定になるという情報はこれが初めてだ。アップルは来年、ProモデルとPro Maxモデル間のギャップを広げ、Pro Maxを「ウルトラ」という呼び名にすると報じられている。また、この端末はチタン製のシャーシを採用すると噂されている。
アップルは、今年の標準モデルの需要を見誤った模様で、来年のiPhone 15シリーズに変化を取り入れようとしている。しかし、これらのアップグレードがコスト高につながることは明らかだ。
(forbes.com 原文)