ビジネス

2022.10.31 08:30

ビジネスにおける「相互作用」を生み出す5つの方法


3.好奇心をもって行動する

ビジネスにおける相互作用を促すのは好奇心だ。他者について、世界の仕組みについて、可能性について、心から関心を持てば、「もし◯◯ならどうなるか?」「◯◯してもいいのではないか?」と考えるようになっていく。

好奇心を持って行動すると、確立されたプロセスや製品を見直すようになるし、大きなアイデアが誕生する環境が醸成されやすくなる。既成概念にとらわれた思考に立ち向かい、新たな解決策にたどり着くこともできる。「現状維持でいいのか?」という疑問を持たなかったら検討されなかったであろう解決策だ。

好奇心は、「ずっとこのやり方を続けてきたから」という思考回路を解消する解毒剤になる。

4.点と点を結ぶ視点を身に着ける

19世紀米国の思想家ヘンリー・デイヴィッド・ソローには、名言がある。「大切なのは、何に目を向けるかではなく、そこに何を見るかだ」という言葉だ。

意識して物事に目を向けるようにすると、相互作用のインスピレーションが至るところに転がっていることに気がつくだろう。ビジネスにおける相互作用を得意とする人は、そうした感覚をフルに発揮し、鋭く観察している。アイデアや考え方を、点と点を結ぶようにつなぎ合わせ、独自の視点に立って可能性を思い描いている。だからこそ彼らは、求められるイノベーター、創造性にあふれる思想家として、企業やクライアントに高く評価されるのだ。

5.自己検閲の衝動を抑える

ビジネスでの相互作用を目指す姿勢を取り入れていくうちに、多くのアイデアが生まれるようになる。これは当然の(しかも好ましい)結果だ。

アイデアのなかには、素晴らしいものもあれば、平凡なものもあるだろう。まったく役に立たないアイデアだって、あるかもしれない。しかし、出来損ないのアイデアだからといって、くよくよしてはいけない。さらなる相互作用を促す起爆剤だと考えればいい。

自己検閲するのではなく、可能な限り新しいアイデアを生み出すことを自分に許してみよう。そうすれば、誰も考えつかなかったようなアイデアを思いつく確率が高くなる。

これまで紹介してきた、ビジネスにおける相互作用のパワーを活かす5つのアドバイスを心がければ、創造性に富む新しいアイデアを生み出す発想力が磨かれ、それが有力なキャリアの強みとなるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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