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2022.10.30 09:30

米国で、「チップ・シティ」など各種クッキーチェーンが成長中

Getty Images

ニューヨークを拠点とする「チップ・シティ・クッキーズ(Chip City Cookies)」は、クッキーとコーヒーのチェーンだ。美食家に訴えるノスタルジックなスイーツを提供しようと、幼なじみ同士のピーター・フィリップス(Peter Phillips)とテディ・ゲイラス(Teddy Gailas)が5年近く前に創業した。同社は、米国北東部にある現在の拠点を越えた拡大を計画しており、2023年には20店舗以上のオープンを見込んでいる。

この拡大計画は、カジュアル志向のファストフードレストラン「シェイクシャック」の創業者ダニー・マイヤーの後押しを受けている。マイヤーは先ごろ、自身が会長を務めるユニオン・スクエア・ホスピタリティ・グループ(USHG)傘下のグロース・エクイティファンド、エンライトンド・ホスピタリティ・インベストメンツ(EHI)を通じて、チップ・シティに1000万ドルを投資した。

2022年10月21日付のリリースによれば、EHIは、小売店運営やホスピタリティに関する豊富な専門知識をチップ・シティに提供するほか、USHGと連携し、戦略面や経営面での助言もおこなうという。USHGは、ユニオン・スクエア・カフェをはじめとする飲食店を運営している。

サプライチェーンと生産のセルフ・オーナーシップ


筆者は最近、フィリップスに独占インタビューをおこなったのだが、それによれば、チップ・シティは現在、マンハッタン、クイーンズ、ブルックリンにある14店舗でクッキーを販売している。チョコチップ、ピーナッツバター&ジェリー(ジャム)、スモア(ダークチョコチップとマシュマロの組み合わせ)など18種類のクラシカルなフレーバーが、週替わりで提供される。USHG傘下のポートフォリオ会社である「ジョー・コーヒー」のコーヒーも提供している。

チップ・シティが製品の質と鮮度を維持できる鍵は、生産体制にある。クイーンズのカレッジ・ポイントにある1万8000平方フィート(約1700平方メートル)の工場でつくった冷凍生地を各小売店舗に配送し、焼きたてで提供しているのだ。「膨大な時間を費やして、最新鋭の施設を構築しています。生産は、すべて自社でこなしています」とフィリップスは言う。

チップ・シティは、新たに調達した資金をもとに、フロリダ州で製造工場を新設する予定だ。ボストン、コネチカット、ワシントンD.C.エリアでオープンする新店舗に加えて、フロリダ地域でも新規開店に向けた準備を進めているのだ。

そうした店舗は、今後もチップ・シティ売上の大部分を占めると見られる。同社売上の30%前後は、消費者への直接販売と、ウーバーイーツでの販売に由来している。
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翻訳=梅田智世/ガリレオ

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