ビジネス

2022.11.11

ディカプリオも出資「テルモン」のサステナブルなシャンパーニュづくりとは

テルモン サン・スフル


盟友レオナルド・ディカプリオとの出会い


1に土、2にボトルとパッケージ、3に再生可能エネルギー、4に物流、5に透明性……「テルモン」のサステナブル戦略には5本の柱があるのだ、と熱く語ってくれたプレシ氏。

かつてシャンパーニュ「ドン ペリニヨン」や「ルイ13世」(価格も品質も世界最高峰のコニャック)のマーケティングを長く担当し、ラグジュアリーブランドの世界にどっぷりとつかった人がいま、CO2排出削減のために自転車でメゾンまで通勤し、家族にも1年に一度しか飛行機を使用させないという。その変貌ぶりたるや、少々意外にも思えるが?

「私自身は何ら変化したという意識はありません。自然や環境、そして地球のことを考えるのが、ラグジュアリー業界に身を置いていた自分の使命だと思っているからです。サステナビリティは私の後半生をささげるにふさわしい価値のあるテーマ。これはまさにグリーン・レボリューションなんです。仲間のレオも一緒にやり遂げる覚悟です」

最後に飛び出したレオとは、映画スターでありながら、環境保護活動家としても知られるレオナルド・ディカプリオ。プレシ氏とは「双子かなと思う」というほど仲のよい友人関係なのだそうだ。

「レオと初めて会ったのは15年ほど前。LAのパーティで、会場のドアを開けたらそこにいたのがレオ。すぐに意気投合して、親友となりました。彼からは日々環境保護活動のニュースや、おすすめの映画情報が送られてきますよ。『テルモン』のサステナビリティにも強く共感して、出資してくれました」

レオナルド・ディカプリオが「テルモン」に出資したというニュースは、シャンパーニュにそれまで興味を持たなかった人々にも「テルモン」を知らしめる好機となった。2021年にはカンヌ映画祭の公式サプライヤーとして選出されたことも、「テルモン」のブランド価値を大きく高めたことだろう。

「私たちのグリーン・レボリューションはまだまだ道半ば。これから、どんどん驚くようなニュースをお届けできると思いますよ」とプレシ氏は茶目っ気たっぷりに片目をつぶった。

「テルモン」発の新商品がこの秋リリース!


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右から、テルモン サン・スフル(750ml)15400円、テルモン ブラン・ド・ノワール22000円/ともにテルモン

2021年に日本上陸を果たした「テルモン」から初の新商品がリリース。「テルモン サン・スフル」は自社畑のブドウを100%使用し、亜硫酸塩無添加で繊細に自然のバランスを表現。フレッシュな繊細さとなめらかな喉越しが特徴的で、テルモンの自然に対する飽くなき探求心を感じられる味わいとなっている。

一方、「テルモン ブラン・ド・ノワール」はシャンパーニュにとって恵まれた年となった2014年に収穫されたピノ・ノワールとムニエを絶妙にブレンドすることで、骨格豊かな複雑味と長い余韻を実現させた仕上がりとなっている。

テルモン

Text by Miyako Akiyama

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