英スナク新首相の「超富裕層インド人妻」 巧みな節税戦略の中身

英国のリシ・スナク新首相と妻のアクシャタ・マーシー(Getty Images)


英首相の年収は18万5000ドル


一方で彼の妻ほど裕福ではないスナクは、10年以上金融業界で働いた後の2015年5月に政界入りしたが、彼の財務情報開示の金融資産の項目には、「ブラインド・トラスト/ブラインド・マネジメント・アグリーメント」とのみ記載されているだけだ。

スナクは、東アフリカから移住してきたインド系の両親のもとにサウサンプトンで生まれ、全寮制の高級学校ウィンチェスター・カレッジに通い、夏休みにはインド料理店で給仕をしていた。その後、オックスフォード大学で政治、哲学、経済学を学び、ゴールドマン・サックスに3年間勤務した。2006年にスタンフォード大学でMBAを取得した彼は、ロンドンのヘッジファンド「ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド(TCIF)」のパートナーになった。

スナクは、2009年にTCIFを退職し、TCIFの元共同創業者がサンタモニカで設立したTheleme Partnersに入社した。2013年2月の開示書類によると、同社の運用資産は22億ドルで、スナクは同社の5%未満を所有していた。彼は2013年に同社を離れ、妻とともにCatamaran Ventures UKを立ち上げた。

スナクが金融業界で稼いだ金額は不明だが、英国首相としての年収は18万5000ドル以上となり、国会議員時代の9万5000ドルのほぼ倍となる。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

ForbesBrandVoice

人気記事