FCバルセロナ女子チーム、女性の地位向上を目指し企業と提携

Photo by Aitor Alcalde - UEFA/UEFA via Getty Images

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UEFA女子チャンピオンズリーグのシーズン初戦を控えた10月18日午後、FCバルセロナは、メキシコを拠点とする多国籍食品企業グルーポ・ビンボ(Grupo Bimbo)が、女子トップチームのメインパートナーを務めることで、同社と合意に達したと発表した。

両者は、健康的なライフスタイルと栄養バランスのとれた食事を推進すると共に、女性の地位向上についても共同で取り組む意思を明らかにしている。
 
スペインのカタルーニャ地方に本拠を置き、長きにわたって「クラブ以上の存在(Mes que un club:More Than a Club)」を標榜して来たFCバルセロナは今、その女子チームも、世界中の少女たちにとっての目標になれるということを示そうと、取り組みを進めている。
 
2022年3月、本拠地のスタジアム「カンプ・ノウ」で、女子サッカーの観客数としては世界記録となる9万1000人を集めたUEFA女子チャンピオンズリーグ準々決勝では、スタンドにコレオグラフィー(人文字)で「More Than Empowerment(エンパワメント以上を目指して)」とのスローガンが描かれ、2022年を象徴するスポーツの一場面となった。FCバルセロナは、同チームが掲げるこの壮大な目標に合致するスポンサー契約の締結に向けて、精力的に動いてきたのだ。
 
今回のスポンサー契約の発表には、女子チームの栄養士ミレイア・ポルタ(Mireia Porta)のほか、トップチームから3選手が同席した。ヤナ・フェルナンデス(Jana Fernández)、サルマ・パラジュエロ(Salma Paralluelo)、そして先日バロンドールを受賞したばかりのアレクシア・プテジャス(Alexia Putellas)だ。出席した選手たちは、スポーツ界における女性の地位について、既存の障壁を打ち破ることの重要性を強調した。
 
グルーポ・ビンボのロゴが、女子チームのユニフォームの袖部分に掲出される。このロゴ入りユニフォームは、発表が行われた18日当日の夜に開催された、ホームにポルトガル王者のSLベンフィカを迎えたチャンピオンズリーグの初戦から、さっそく使われた。
 
合意の一環として、グルーポ・ビンボは新たな才能の発掘にも協力する。こちらは、多くの名選手を輩出してきたFCバルセロナの育成組織、ラ・マシア(La Masia)、そしてここへの入り口となる、クラブが世界各国で展開するサッカースクールプロジェクト、バルサ・アカデミー(Barca Academy)とのコラボレーションで実施される。
 
合意の条件について詳しいことはわかっていないが、350万ユーロ規模の契約だと報じられている。これは、今シーズン、スポンサー収入を倍増させ、女子部門を経済的に自立させるというFCバルセロナの戦略の一環として結ばれたものだ。
 
FCバルセロナは2022年夏、女子選手としては世界最高額で、マンチェスター・シティからキーラ・ウォルシュ(Keira Walsh)を獲得。その移籍金は約60万ユーロだったと報じられている。

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翻訳=長谷睦/ガリレオ

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