この課題を明確化し解決が出来そうな企業にこちらからアプローチし連携していく。あるいは多くの場面で自社の課題をベンチャー企業に伝えアプローチいただくケースもあると思います。
現在ファミマは、無人店舗システムを構築されたTOUCH TO GOとの資本業務提携や、店舗内リーチインでのドリンク補充ロボット導入をいただいたテレイグジスタンスとの取り組みを行っています。これは、ファミマが直面する課題を双方が理解し何度も実店舗で試行錯誤し、一緒になって課題解決をすることを前提とする業務提携となりました。
このケースは既存店舗で起こっている課題が明確で、仮にトップが変わったとしてもあるべき未来に向けて連携し続けることができるように思います。このように双方の企業のトップがコミットし一緒に課題解決することが極めて重要だと思います。
私は大企業とスタートアップ企業の連携がうまくいかないケースは多くの場合大企業側に責任があるように感じています。大企業は自社の課題を徹底的に理解し、その課題に取り組んでもらえる起業家に敬意を払い、一緒になって課題解決を実行するという強い意思が必要です。大企業の面々は大きく意識を変えていかないといけないでしょう。
ロッテベンチャーズ・ジャパンの存在意義もこのような課題解決を起業家の皆さんと実行するところにもあるように考えています。