ローゼンの調査はまた、テレビ業界でも女性の存在感が著しく薄いことを浮き彫りにしている。「2021年~2022年のテレビ番組とストリーミングサービスの番組を調査したところ、撮影監督が女性ではない番組が92%、監督が女性ではない番組が79%、編集担当が女性ではない番組が72%、原作者が女性ではない番組が71%、脚本が女性ではない番組が65%だった」とリポートには書かれている。要するに、番組を適当に選んでも、脚本すら女性が手がけていない可能性が高いということだ。
リポートに書かれたことすべてが、女性にとって好ましくない内容だったわけではない。ストリーミングサービスによるオリジナル番組の場合、女性が主要キャストとして登場した割合には、米人口に占める女性の割合が反映されていた。
「過去4年と同様に、テレビ番組よりも、ストリーミングサービスのオリジナル番組のほうが、主要キャストとして登場する女性の数が多い。ストリーミングサービス番組の主要キャストは半数が女性で、実際の人口に占める割合に極めて近い」とローゼンはプレスリリースで述べている。
有色人種の女性が登場する割合についても、ストリーミングサービスとテレビ局で差がある。テレビネットワークの番組に主要キャストとして登場する黒人女性(28%)とラテン系女性(7%)は、ストリーミングサービスの番組(黒人女性が21%、ラテン系女性が3%)よりも多い。一方、アジア人女性やアジア系米国人が主要キャストとして登場する割合は、ストリーミングサービスが15%なのに対し、テレビ番組は10%と低かった。
(forbes.com 原文)