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2022.10.25

人と社会を活かし未来を変える「五方よし」企業ベスト20|ステークホルダー資本主義ランキング

イラストレーション=ブラティスラフ・ミレンコビッチ


10位 三菱商事

総合スコア:77.5 従業員:95.3 株主:68.1
サプライヤー・地域:84.7 顧客・消費者:72.7 地球:70.8

1954年創立の、三菱グループの大手総合商社。2022年3月期の連結決算売上高は17兆2648億円(前年比34.0%増)、純利益は9375億円(同443.3%増)。

評価ポイント:2016年に「サステナビリティ重要課題」を策定後、ステークホルダーに耳を傾けつつ、時流に柔軟に対応しながらマテリアリティを再定義。「中期経営戦略2024」を策定し、経済価値・社会価値・環境価値の「三価値同時実現」を目指す。


11位 村田製作所

総合スコア:77.4 従業員:87.7 株主:94.6
サプライヤー・地域:53.7 顧客・消費者:72.4 地球:71.2

電子部品メーカー。2022年3月期の連結決算売上高は1兆8125億円(前年比11.2%増)。営業利益は4241億円(同35.4%増)、純利益は3141億円(同32.5%増)。

評価ポイント:「中期方針2024」では環境投資や技術獲得、リスク対策、ITインフラ強化などを戦略投資と位置づけ、3年間で2300億円を投じるとともに2700億円を株主に還元する計画。中期的には配当性向30%程度、DOE(株主資本配当率)4%以上を目指す。


12位 ブリヂストン

総合スコア:77.3 従業員:88.2 株主:85.1
サプライヤー・地域:86.6 顧客・消費者:70.0 地球:62.9

石橋正二郎が1931年に創設。タイヤ事業を主とする。2021年12月期の連結決算売上高は3兆2461億円(前年比20.4%増)。営業利益は3768億円(同503.0%増)、純利益は3079億円。

評価ポイント:サーキュラーエコノミーの先駆者として、2030年には再生資源・再生可能な資源に由来する原材料比率40%を目標とする。また、中長期の事業戦略に人材戦略を連動させ人財価値を最大限に引き出すなど、E(環境)とS(社会)の双方で意欲的に取り組む。


13位 J.フロントリテイリング

総合スコア:76.7 従業員:84.3 株主:69.1
サプライヤー・地域:73.5 顧客・消費者:56.7 地球:90.0

大丸と松坂屋ホールディングスの共同持ち株会社で、百貨店事業を核とする。2022年2月期の連結決算売上高は8753億円(前年比13.8%増)。営業利益は94億円、純利益は43億円。

評価ポイント:製品の再資源化・再利用など、資源循環・サーキュラー型の活動に注力。すべてのステークホルダーの「Well-Being Life」に向け、相互コミュニケーションを行いながら、調達先などを巻き込んだスコープ3排出量の削減活動に踏み出している。


14位 住友商事

大手総合商社。2021年5月に「SHIFT2023」を発表し、サステナビリティ経営の高度化を推進。22年3月期の連結決算売上高は5兆4950億円(前年比18.3%増)、純利益は4637億円。

総合スコア:76.7 従業員:94.3 株主:65.1
サプライヤー・地域:81.7 顧客・消費者:56.9 地球:78.9

評価ポイント:2019年に新たなコーポレートメッセージ「Enriching lives and the world」を掲げ、社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティを中・長期的に推進。社内外のステークホルダーを巻き込みながら、持続可能な社会へのかじ取りを行う。
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編集=瀬戸久美子 解析=サステナブル・ラボ

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