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2022.10.25

人と社会を活かし未来を変える「五方よし」企業ベスト20|ステークホルダー資本主義ランキング

イラストレーション=ブラティスラフ・ミレンコビッチ


5位 TDK

総合スコア:79.2 従業員:73.0 株主:83.4
サプライヤー・地域:89.4 顧客・消費者:72.3 地球:86.1

電子部品メーカー。2022年3月期の連結決算売上高は1兆9021億円(前年比28.6%増)。営業利益は1667億円(同49.4%増)、純利益は1836億円(同131.4%増)。

評価ポイント:TDKサプライヤー行動規範を制定。生産拠点やサプライヤーで労働環境への配慮がなされているかを確認するCSRセルフチェックなどを継続実施している。CSR適合サプライヤー比率は17年度から20年度にかけて6.8ポイント向上。


6位 双日

総合スコア:78.6 従業員:92.3 株主:69.5
サプライヤー・地域:73.0 顧客・消費者:72.2 地球:82.3

総合商社。2022年3月期の連結決算売上高は2兆1008億円(前年比31.1%増)、純利益は823億円(同204.9%増)で発足以来過去最高益を達成。

評価ポイント:「事業や人材を創造し続ける総合商社」を掲げて人材力強化を進め、女性管理職者数は5年で倍に。経営層が多様なステークホルダーの視点を取り入れる施策「ステークホルダーダイアログ」など、ステークホルダーへのアプローチを推進。


7位 積水ハウス

総合スコア:77.9 従業員:87.6 株主:76.2
サプライヤー・地域:90.3 顧客・消費者:82.5 地球:67.4


住宅メーカー。2022年1月期の連結決算売上高は2兆5896億円(前年比5.8%増)。営業利益は2302億円(同23.4%増)、純利益は1539億円(同24.6%増)。

評価ポイント:木材消費企業として、伐採地における生物多様性への影響を事業継続の重要なリスク課題と位置づける。持続可能性や地域の発展に貢献する木材を優先的に調達することを木材調達ガイドラインに明記し、サプライヤーと共有。


8位 ルネサスエレクトロニクス

総合スコア:77.9 従業員:93.8 株主:74.7
サプライヤー・地域:72.7 顧客・消費者:41.5 地球:85.6

半導体メーカー。2021年12月期の連結決算売上高は9944億円(前年比38.9%増)。営業利益は1836億円(同181.8%増)、純利益は1273億円(同178.9%増)。

評価ポイント:ステークホルダーのなかでも人材に強みのある同社は、グローバル規模でD&Iに取り組む。2020年に自由参加型の1円ストックオプション制度を実施したり、男女賃金格差情報を一部開示するなど、積極的に従業員エンゲージメントを高めている。


9位 富士通

総合スコア:77.6 従業員:87.3 株主:71.5
サプライヤー・地域:64.2 顧客・消費者:48.5 地球:99.3

通信機器メーカー、総合ITベンダー。2022年3月期の連結決算売上高は3兆5868億円(前年比0.1%減)。営業利益は2192億円(同17.7%減)、純利益は1827億円(同9.9%減)。

評価ポイント:富士通グループ会社や事業所の環境負荷に関する計画・実績・施策情報などを一元管理する「環境経営統合DB」をはじめ、ICTを駆使した独自の環境マネジメントツールを活用。2020年度にはデータセンターの電力使用効率を17年度比で2.0%改善。
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編集=瀬戸久美子 解析=サステナブル・ラボ

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