美術館は声明で、絵画はガラスで保護されているため、「何ら損傷を受けていない」と発表した。Letzte Generationがツイッターに投稿した動画には、来館者が見守る中、2人の人物がマッシュポテトを絵画に投げつけ、演説を始める様子が収録されている。
We make this #Monet the stage and the public the audience.
If it takes a painting – with #MashedPotatoes or #TomatoSoup thrown at it – to make society remember that the fossil fuel course is killing us all:
Then we’ll give you #MashedPotatoes on a painting! pic.twitter.com/HBeZL69QTZ — Letzte Generation (@AufstandLastGen) October 23, 2022
この2人はその後、刑務所に送られたとLetzte Generationは述べている。
「私たちは気候変動の大災害の中にいるというのに、トマトスープのことを心配している場合か?」と、活動家の一人は、先週ロンドンでトマトスープをかけられたフィンセント・ファン・ゴッホの絵画の件をを引き合いに出して述べている。「科学者たちは、2050年までに人類の暮らしが破綻すると述べている。我々は、絵画にマッシュポテトを投げつけることで、それを世界に知らせたい」
美術界の専門家たちは、美術館で絵画に食べ物を投げつけることが、気候問題の解決につながることに疑問を呈している。「このようなやり方以外にも、気候問題への注目を集める方法は何百とある」と、オランダの美術品犯罪の調査官、アーサー・ブランドはツイッターで述べた。
モネの積みわらは2019年のサザビーズのオークションで1億1070万ドル(約164億円)で落札され、モネの絵画の中で最高落札額を記録していた。ドイツの富豪ハッソ・プラットナーが購入したとされるこの絵画は、2020年9月からバルベリーニ美術館に展示されている。
先週は2人の環境保護活動家がロンドンのナショナル・ギャラリーで、フィンセント・ヴァン・ゴッホの「ひまわり」にトマトスープの缶を投げつけた。この2人は英国の団体Just Stop Oilのメンバーで、同団体は6月にもロンドンで別のゴッホの絵を標的としていた。
7月にはイタリアの気候変動活動家が、フィレンツェの美術館にある540年前のサンドロ・ボッティチェリの絵画「プリマヴェーラ」をターゲットとしていた。5月には、パリのルーブル美術館で、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」にケーキを投げつけた男が、警備員に引きずり出されていた。美術館によると、一部の絵画の額縁が破損したが、これらの抗議行動によって傷ついた美術品は報告されていない。
(forbes.com 原文)