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2022.10.24

ウーバーのドライバーのための自動車ローンMooveが英国で事業拡大

Getty Images

ギグエコノミーのドライバーに自動車ローンを提供するフィンテックのスタートアップの「Moove(ムーヴ)」は、英国での事業展開を加速するために、追加で1500万ポンド(約25億円)をデットファイナンス(借入)で調達した。

2020年設立の同社は、Uberのドライバーに自動車ローンを提供しており、アフリカとインドでの事業展開を経て、8月に英国市場でローンチした。

今回の調達は、ロンドンのEmso Asset Managementからの借入によるもので、3月に実施した1億500万ドルの調達に続くものだ。

Mooveはナイジェリアの起業家ラディ・デラノ(Ladi Delano)とジデ・オドゥンシ(Jide Odunsi)によって設立された企業で、仕事に自家用車が必要だが従来の自動車ローンの審査に通らないギグエコノミーの労働者たちを対象としている。

同社は、ドライバーにローンを提供し、ドライバーの収益に応じた利子で資金を回収する。

Moove は8月に英国で、ドライバーが週ごとに支払いを行う車両のレンタルモデルを開始した。同社はウーバーと提携を結び、電気自動車(EV)の購入のために自動車ローンを提供しており、2025年までに英国の道路に1万台のEVを走らせることを目標としている。

Moove はまた、英国のドライバーが充電ポイントを探し出し、そこで支払いを行うためのアプリをリリースした。同社のCEOのデラノは、Emsoからの調達資金は、英国におけるポジションを強化するために使われると述べた。

「今回の調達は、当社にとって本当にエキサイティングな時期に行われた。英国とインドで国際展開を進めている当社は、モビリティの起業家にとって手頃で利用しやすい自動車ローンを提供していく」とデラノは述べている。

2020年にサハラ以南のアフリカの数カ国で事業を開始したMooveは、自動車ローンを利用できない現地のドライバーを支援する目的で設立された。デラノによると同社は、トラックなどの自家用車以外の車の自動車ローンにも進出しようとしている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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