10の新技術、機能が紹介されたが、そのほとんどがAdobeのAIであるAdobe Senseiを活用したもので、これまで面倒で時間がかかったり、クリエイターに技術が必要だった作業を代わりに行ってくれる。3Dに関する発表もあり、基調講演の延長線上にあるものばかりだ。Adobeが今後、どのように進化していくかもチラ見できる。
Clever Composites
背景に合わせて、切り抜いた画像を「いい感じ」で合成してくれる「Clever Composites」。サイズの調整だけでなく、写真内の明るさに合わせて合成のためにもってきた画像の明るさも調整してくれる(昼に撮られた画像も夜に撮られたように、影も合わせて)。
合成した位置を調整するだけで、あとはAIがいい感じに調整してくれるので不慣れな人でも簡単に写真の合成、欲しい絵を手に入れることができる。
InstantAdd
動画内にイラストやテキストなどを合成してくれる「InstantAdd」。人物や背景は動くものだが、イラストなども動きに合わせて自然な感じで動く。これまで1コマ1コマ修正しなければならない作業を、Adobe Senseiが代わりに行ってくれる。
またメインの被写体と背景の違いなども認識してくれるため、背景に文字を入れた場合、被写体が文字の後ろに隠れず、ずっとその前にいるといったこともできる。
MagneticType
フォントとイラストを簡単に連動、融合することができる「MagneticType」。フォントを大きくすればそれとブレンドされたイラストも大きく、縦長にすればイラストも合わせて縦長になる。
文字の色やパターンの変更も、融合したイラストに反映される。融合も簡単。融合する場所も簡単に変えられる。タイトルロゴなどの作成やその修正に便利だろう。
VectorEdge
立体へのイラスト合成を簡単にする「VectorEdge」。例えば箱の側面に対して、その角度に合わせた貼り付けができるだけでなく、角にも対しても実際にそうであるように画像を貼り付けることができる。曲面に対してもそれに合わせて合成できる。