テクノロジー

2022.10.28 13:00

宅配より「店舗受け取り」を好む若者たち 米国の小売事情


調査方法
Coresight Researchは、過去12カ月間にオンラインで買い物をしたことのある13歳以上の米国人回答者920名を対象に調査を実施しました。このうち、125人は過去12カ月の間にオンラインで購入した商品を主にピックアップしていると回答しています。調査は2022年6月2日に実施され、結果の誤差は±3%で、信頼区間は95%です。

本レポートで紹介する2つ目の調査は、過去3カ月間にオンラインで買い物をしたことのある18歳以上の回答者465名を対象に実施しました。調査は2022年2月28日に実施され、結果の誤差は±5%で、信頼区間は95%です。

Coresight ResearchのRESETフレームワークについて
Coresight Researchの小売業における変化のためのフレームワーク「RESET」は、小売業者への今後の動きを提唱するものです。このフレームワークは、当社のアナリストが2022年以降の小売トレンドと、そのトレンドを生かすための推奨事項を、5つの分野に集約しており、小売業者が変化への対応力を維持するためには、「Responsive(応答性)」「Engage(エンゲージ)」「Socially Responsible(社会的責任)」「Expansive(拡張性)」「Tech-Enabled(テクノロジーの活用)」の5つの要素を備えることの重要性を掲げています。このフレームワークの中心にいるのは消費者であり、消費者中心主義の必要性を強調し、彼らの嗜好、行動、選択への変化に対応する必要があるとしています。

RESET は、当社が特定した十数種類の小売トレンドを集約してより高度なフレームワークとして考案され、小売業者が関連性を維持するために考慮すべき、より具体的な多くのトレンドへの入り口として、活用し易いものになっています。そのため、小売業者は、RESETフレームワークを通じて、これらのトレンドを理解することができるでしょう。

RESETの構成要素は、小売業界への適応に取り組むためのテンプレートになります。企業は、機会の特定、企業内能力の振り返り、競合分析、新しいプロセスと対応の実行などを、これらのRESETに集約することができます。

当社では2022年を通じて小売業における成長要因を特定し、そのための対応プロセスを管理することで、小売業者を支援しています。RESETフレームワークを構成するトレンドは、2022年の当社の調査と分析の柱となり、当社のアナリストはこれらのトレンドの詳細を追跡調査していきます。その解説とRESETフレームワークの識別子は、今後紹介していく予定です。

付録. RESETフレームワーク


図内の訳:
R(RESPONSIVE:応答性):物流、ラストワンマイルの整備、企業の発展(IPO、M&A、SPAC)
E(ENGAGING:エンゲージング):ライブストリーミングやソーシャルコマース、実店舗のリニューアル、ショッピングフェスティバルやホリデーなどの活用
S(SOCIALLY RESPONSIBLE:社会的責任):ウェルネス、サステナビリティ、インクルーシビティ
E(EXPANSIVE:拡張性):オルト・リテール、小売に直結したサービス、新規市場への参入
T(TECH-ENABLED:テクノロジー活用):サプライチェーンにおけるAIの活用、従業員中心のテクノロジー、拡大するメタバースの活用)
出典:Coresight Research


※この記事は、2022年7月にリリースされたRxR Innovation Initiativeからの転載です。



文=RxR Innovation Initiative

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